「香害」「化学物質過敏症」についてご理解とご協力をお願いします

　私たちが使う柔軟剤などの日用品には、さまざまな化学物質が使用されています。特に香料等に含まれる化学物質が原因で、めまいや吐き気、不快感・アレルギー症状・喘息など、さまざまな症状を誘発される方が増えています。中には「香り」が原因で学校や職場にいけなくなるといった深刻な問題を訴える人がいます。自分にとって快適な香りでも、体調が悪くなる方がいます。皆さまのご理解とご配慮をお願いします。

「香害」とは、化粧品や香水、合成洗剤、柔軟剤などに含まれる合成香料(化学物質)のにおいによって、頭痛や吐き気などの体調不良、不快感や健康被害が生じることをいいます。 残香性の高い製品の普及により、このようなにおいに対する相談が増えています。近年では、この香害が原因となって「化学物質過敏症」を発症する人もいます。知らないうちに、過剰な香料によって誰かの健康を奪っているかもしれません。

「化学物質過敏症」は、化粧品・香水・芳香剤・合成洗剤・柔軟仕上げ剤・排気ガス・農薬などの日常生活を送る際に使用される様々な製品に含まれる、通常では問題にならないような微量の化学物質に接触することで反応し、「頭痛」「めまい」「倦怠感」「不眠」などの健康に影響を及ぼす症状が発生するものです。一度発症すると少量の化学物質に対しても敏感に反応する状態となります。

• 学校や会社、公共の場など人が多く集まる場所では、柔軟剤・洗剤・香水・化粧品などの香料を含むものの使用を控えるよう配慮しましょう。
• 防虫剤や殺虫剤などは周囲に飛び散らないよう配慮しましょう。
• 病害虫駆除のため農薬を使用する際には、風向きや天候に考慮しましょう。

国の5省庁（消費者庁、文部科学省、厚生労働省、経済産業省、環境省）が連名で作成、発行したポスターです。