トレイルランナー　土井　陵　さん

　日本一過酷と言われる山岳レース「トランス・ジャパンアルプス・レース　TJAR」において、歴代最速記録で優勝を遂げるなど数々の国際レースで活躍している土井さん。

　尾鷲や尾鷲トレイルについて、
　「尾鷲は思い入れのある場所。私が登山ガイドを取得する際に、フィールドとして使わせてもらったのが尾鷲トレイルを含む、尾鷲の山域です。尾鷲に住まれている登山ガイドの方々と、切磋琢磨しながら一緒に学んだことは、私の大切な思い出の一つです。

　その尾鷲にある尾鷲トレイルでも走らせていただきました。尾鷲市を取り巻く山域をぐるっと一周回る尾鷲トレイルは、距離は短いもののアップダウンがなかなか多く、決して簡単ではありません。しかし、コース上に見ることのできる、古道や展望台、山から見る海に身体も心も癒されます。頑張ってたどり着いたゴールは海のそば。それもまた好きなところです。私が初めて一周した時も辛いながらも達成感でいっぱいでした。
　尾鷲は海の幸も魅力的です。様々な新鮮な海鮮料理が楽しめ、山を楽しんだ後には、美味しい海の幸に舌鼓をして、疲れをいやしてもらいました。」
とコメントをくれました。

　座右の銘は「継続は力なり」。

　「30歳の時に職場対抗駅伝大会に出場し、その流れでフルマラソンに参加。３位入賞したことで、走ることの楽しみを感じました。フルマラソンの練習で出場したトレイルランニングレースで初出場・初優勝を飾り、一気にのめりこむこととなりました。」

「お造りに煮魚が本当に美味しくて、何度食べても感激しました。」

「尾鷲は海あり山ありと、とてもいいフィールドです。
　住まれている皆さんにとっては、当たり前の日常が、私たち市外の者から見ると、自然に囲まれ、料理もおいしく、とてもうらやましく思います。
　もっと尾鷲市のことを外部の方に知っていただき、尾鷲が発展し、盛り上がることを願っています。
　このような素晴らしい自然豊かなフィールドを多くの人に知ってもらうために、イベントなどができれば楽しそうですね。
　みんなが心も身体もお腹も満足できる素材が尾鷲にはいっぱいあります。」

　大阪出身。大阪市消防局在職。学生時代はバスケットボールに勤しむ。
　30歳から走り始め、国内外の山岳レースに参加。

【主なレース結果】

2015　UTMB 100mile 11位（日本人１位）
2018　UTMF 100mile ６位（日本人１位）
2021　Lake Biwa 100mile １位
2021　TAMBA アドベンチャーレース100mile１位
2022　球磨川リバイバルトレイル100km１位
　　　 UTMF100mile ２位
　       FairyTrail 60km １位
　       TJAR415km １位（歴代最速記録）
　       DOIINTHANON THAILAND by UTMB 100mile ５位

フルマラソンのベストタイムは２時間28分29秒（福岡国際マラソン）

　全長42.197km、累積標高は4000m以上といわれるロングトレイル。尾鷲市街地をぐるりと囲む尾根筋は、それぞれの山頂から爽快な景色が広がる。ビギナーからエキスパートまでを十分に満足させる自然が作り出したコースは、いくつもの山を越える本格的なトレイルランニングコースでもある。
　天狗倉山大岩、便石山象の背、海路山展望台など、海を望む開放感あふれる景観が訪れる者を魅了し、尾根筋の巨木群などに、山の雄大さを実感できる。また、伊勢神宮と熊野三山をつなぐ世界遺産「熊野古道伊勢路」の歴史に触れるポイントも点在する。
　尾鷲トレイルを途中下山することなく、起点から終点まで一気に踏破するチャレンジは”一撃”と呼ばれ、成功者はまだ多くない。
(尾鷲商工会議所女性部発行　LOCALMAP 尾鷲トレイル　より抜粋)
※尾鷲トレイル(尾鷲藪漕隊)
　https://www.facebook.com/groups/1694747927411330/
※尾鷲トレイル完全版地図完成販売開始！(尾鷲商工会議所)
　http://owasecci.com/information/5875/