東京おわせ会名誉会長(元関東農政局長) 米田 実 さん
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東京おわせ会名誉会長(元関東農政局長) 米田 実 (よねだ みのる) さん

農林省などでご活躍された東京おわせ会名誉会長
米田 実さんは尾鷲市出身。1949年尾鷲市に生まれ、尾鷲小学校、尾鷲中学校から中学2年生の夏に三重大附属中学に編入されました。
東京教育大附属駒場高校、京都大学法学部を経て昭和48年農林省入省。
総務課、金融課、沖縄開発庁沖縄総合事務局農林水産部農政課、本省農政課、林野庁林産課を経て鹿児島県農政課長、畜産局畜政課、在モスクワ日本大使館参事官、企業振興課長、農業協同組合課長、食糧庁総務課長、国土庁官房総務課長、大臣官房審議官(農蚕園芸局担当)、食糧庁計画流通部長、大臣官房協同組合検査部長、林野庁次長を歴任されたのち、関東農政局長で退官されました。
その後、農畜産業振興事業団副理事長、農畜産業振興機構総括理事、(株)神明常務、神明精米専務、コメ・コメ関連食品輸出振興協議会(通称、全米輸、コメの他、清酒、米菓等の輸出を振興)専務を歴任。
また、東京おわせ会では副会長、会長を務められ、現在は名誉会長に。
現職は新潟食料農業大学特任教授。

お仕事での思い出
「1つは、鹿児島県農政課長当時、農地法を活用し、屋久島において、耕作放棄した農業生産法人農地の国による買収と現地農家への売渡しを実施したこと。
(この措置の活用は本邦唯一。この措置による国からの買入れの負担は農林公庫(現在の政策金融公庫)の農地等取得資金よりも有利で農地登記料は免除。ちなみに、その後の農地法改正により、根拠規定は削除されている。)
2つ目に、モスクワ勤務当時、ソ連の崩壊に遭遇したこと。
国家体制は変わるまではずっと続くように見えても変わり始めると急速に変わることを実感した。
3つ目には、農業協同組合課長当時、いわゆる住専問題の処理に当たったこと。
住宅専門金融機関(いわゆる住専)の多額の負債処理を巡り、農林水産省が主張する母体行責任(負債は一義的に母体である銀行が負担すべき。
ちなみに先行して処理した農協系住専は母体である農協系統で処理)と大蔵省が主張する貸手責任(負債は貸し手が負担すべき。ちなみに農協系統が最大の貸し手)が対立、最終的には、いわゆる修正母体行責任(一部、国費を投入)で処理した。」