作家・漫画原作者 水谷 俊樹 さん
- [公開日:]
- [更新日:]
- ID:20359

作家・漫画原作者 水谷 俊樹 (みずたに としき) さん

歴史ジャンルを中心に漫画の監修や原作を手掛けるなど活躍をされています!
作家・漫画原作者の水谷俊樹さん尾鷲市出身。矢浜小学校、尾鷲中学校、尾鷲高校で学び、現在は、執筆活動のほか歴史ジャンルを中心にマンガの企画や監修を手掛ける一方、東京コミュニケーションアート専門学校で講師を務められています。
主な著作に、『CD付「朗読少女」とあらすじで読む日本史』(中経出版)、原作・シナリオを担当した作品に週刊マンガ日本史『ペリー』(朝日新聞出版)、コミック版日本の歴史『戦国人物伝 藤堂高虎』(ポプラ社)、監修を担当する作品に『ビッグコミックスペリオール』で連載中の『太陽と月の鋼』(小学館)、WEB漫画サイト「コミプレ」で連載中の『フォーロン・ホープ〜警視庁抜刀隊戦記〜』(ヒーローズ)などがあります。

三重県にゆかりのある『藤堂高虎』や『蒲生氏郷』など20冊以上の原作を担当、現在監修を担当している『太陽と月の鋼』が「このマンガがすごい!2022・芸人楽屋編」で第1位に!
「仕事における転機は、15年ほど前、フリーランスになったときに知り合いの編集者さんから「マンガのシナリオを書いてみませんか?」とお声を掛けていただいたことだと思っています。
初めてのシナリオの仕事が朝日新聞出版の週刊マンガ日本史『ペリー』で、それからポプラ社のコミック版日本の歴史シリーズで三重県ゆかりの偉人である『藤堂高虎』や『蒲生氏郷』など20冊以上の原作を担当しました。
今では『フォーロン・ホープ〜警視庁抜刀隊戦記〜』(ヒーローズ)など、マンガ作品の監修の仕事もいただけるようになり、『太陽と月の鋼』(小学館)は昨年末の「このマンガがすごい!2022・芸人楽屋編」で第1位に選ばれました。
ちなみに『太陽と月の鋼』の監修を担当することになったきっかけは、15年ほど前に週刊マンガ日本史でお世話になった朝日新聞出版の編集者さんでした。」

趣味は登山 「日本百名山」踏破も目指しています!
「登山が趣味で「日本百名山」の踏破も目指してはいるのですが、百名山は登山口までのアクセスが不便だったり、宿泊を要する山が多くてなかなか行けません。
ふだんは、日帰りで行ける東京の奥多摩や埼玉県の奥武蔵・秩父、神奈川県の丹沢、山梨県の郡内地方の山々を歩いています。
また、帰省して時間があるときは、天狗倉山や便石山、馬越峠や八鬼山峠、オハイや奥地の滝など、あちこち歩きまわっていますね。
いつ訪ねても、どこの登山道も整備してくださっていて、とてもありがたく思っています。」

座右の銘は「迷ったときは一歩前へ」
「「迷ったときは一歩前へ」は、いくつかある座右の銘の1つです。
僕は基本的に慎重な性格で、決して無理はしないタイプだと思っています。
これまで人に勧められても、時期尚早として「やらない(現状維持)」を選択したことが多いです。
それでも、どうしても迷ったときは「やらぬ後悔よりやって後悔」(どうせ後悔するのなら、やらないで後悔するよりやって後悔した方が良い)で「やる」を選択し、一歩前に踏み出すことを心がけています。」

尾鷲での思い出は、高校時代の監督の言葉
「尾鷲での思い出は部活動が大半を占めます。
矢浜小学校の頃はソフトボール、尾鷲中学校、尾鷲高校と野球部でした。
それぞれたくさん思い出がありますが、いまでも高校時代の監督の「いい9番だ!」という言葉が心に残っています。
高校野球における9番打者の役割は、上位打線に繋いでチャンスメイクをすることなのですが、粘ってフォアボール(四球)で出塁しときに、よくこの言葉をかけてくださいました。
地味で目立たない、ともすれば消極的にも映りかねないプレーですが、当時、それが自分の役割だとプライドを持っていたので、そのことを理解してくれていることが嬉しかったですし、何よりモチベーションにつながりました。
今、週に1度、専門学校のマンガ専攻で講師をしているのですが、教えること、モチベーションを保たせることって、ほんとに難しくて。
1人1人学生の背景や個性を理解したうえで、それぞれに励みになるような言葉をかけてあげることができたなら・・・。
おこがましいですが、最近よくそんなことを思っています。」

皆さまへメッセージ
「幅広い世代に支持されている、カナダの精神科医エリック・バーンの有名な言葉に「他人と過去は変えられないが、自分と未来は変えられる」があります。
いろんな捉え方、解釈の仕方があると思いますが、「限られた大切な時間なのだから、変えることのできない他人や過去より、今、この瞬間から変えることができる自分や未来のために使おうじゃないか」といったところでしょうか。
「人生に」というと大袈裟ですが、僕は何かを始めたり、やり直したりすることに「遅すぎる」ということはないと思っていて。
もちろん僕にも「あの時こうしていれば・・・」と後悔していること、思い残したことがたくさんありますが、それらも背負って、これからも一歩ずつ精進していきたいと思っています。」

水谷俊樹氏が携わった作品の紹介

『CD付「朗読少女」とあらすじで読む日本史』(中経出版)

週刊マンガ日本史『ペリー』(朝日新聞出版)

コミック版日本の歴史『藤堂高虎』(ポプラ社)

コミック版日本の歴史『蒲生氏郷』(ポプラ社)

『太陽と月の鋼』(小学館)

『フォーロン・ホープ〜警視庁抜刀隊戦記〜』(ヒーローズ)
