弁護士・篤志面接委員 大川 哲次 さん
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弁護士・篤志面接委員 大川 哲次 (おおかわ てつじ) さん

藍綬褒章受章 受刑者だけではなく、犯罪被害者も支え続け、弁護士・篤志面接委員(※1)など多方面で活躍されています
大川哲次さんは尾鷲市出身。賀田小学校、輪内中学校を経て木本高等学校、関西大学法学部を卒業し、大阪弁護士会の弁護士、よつば法律事務所所長として活躍されています。
また、大阪弁護士会副会長、全国篤志面接委員連盟副会長など数々の要職を務めながら、長年、篤志面接委員としてボランティア活動を続け、その功績から2016年藍綬褒章(※2)を受章されました。
篤志面接委員として、受刑者や非行少年の更生に努める一方、犯罪被害者への支援も積極的に行われています。
ボランティア活動としては他にも、大阪や京都の弁護士グループとともに、鹿児島県や沖縄県の離島など弁護士が一人もいない司法過疎地や、東日本大震災の被災地での無料相談など法的サービスや講演会を行われています。
さらに、地元尾鷲市においても故郷への恩返しという気持ちで、35年以上尾鷲市民のための法律相談会を実施していただいています。
(※1)篤志面接委員制度(とくしめんせついいんせいど)とは
法務省HPよりhttps://www.moj.go.jp/kyousei1/kyousei_kyouse09.html
全国の矯正施設(刑務所,少年院,婦人補導院等)では,受刑者や少年院在院者等の改善更生と社会復帰を図るために、各種の処遇・教育が行われています。
これらの人々の抱える問題は、現代社会の状況を反映して複雑で多様であるため、公務員である矯正職員の力だけでは十分対応できない場合には、専門的知識や豊富な経験を持つ民間の篤志家の協力を得る必要があります。
そこで、篤志面接委員制度が設けられ、法務省から委嘱を受けた多くの篤志面接委員が受刑者や少年院在院者等の改善更生のために様々な奉仕活動を続け、安全で明るい社会の実現に大きな役割を果たしています。
(※2)藍綬褒章(らんじゅほうしょう)とは
内閣府HPよりhttps://www8.cao.go.jp/shokun/shurui-juyotaisho-hosho.html
「国や地方公共団体から依頼されて行われる公共の事務(保護司、民生・児童委員、調停委員等の事務)に大いに尽力した方」に授与。

「母親が喜んでくれるような人間になりたい」弁護士活動、ボランティア活動の原点
「中学2年生の時に父親を失い、それ以来一人で育ててくれた母親が喜んでくれるような人間になりたい、地域が喜んでくれるような人間になりたいという思いから社会に役立つ活動をやろうと、弁護士を目指し、弁護士になってからも数多くのボランティア活動を行っている。「目標を達成したら困っている人のためになりなさい」との亡くなったお母さんの言葉が支えとなっています。
篤志面接委員の活動は、奈良少年刑務所など近畿地区の7カ所の矯正施設で行っています。
篤志も含めたボランティアとしての心構えで一番大切なことは、その活動は個人の奉仕活動やボランティア意識の上に成り立っていますが、決して無定量な献身や自己犠牲を伴って維持されるものではないということです。その活動が社会的に崇高で有意義であるとともに、ボランティア自身にとっても限りなく充実し、この上もなく楽しいものでなければならないことと自覚すべきです。そこにボランティアとしての生きがいを見出すこともできると思っています。」

遊びも達人級!趣味は「旅行、登山、温泉、食べ歩き」
「ボランティア活動をやりすぎて忙しい」と話すほど、弁護士、篤志面接委員などのボランティア活動で多忙な大川弁護士。
他の人の半分の時間で倍の量の仕事をこなすなど徹底的に仕事に向き合い、趣味にも徹底的に向き合います。
「死に物狂いで仕事をして、旅をする」メリハリのある生活を心がければ、ストレスも解消され、健康になるとのことです。
なかでも登山は日本百名山の全山登頂を達成するほど。さらに、山に登ることにより自然と温泉に入る機会が多くなったことから、次の目標としていた日本の温泉1190カ所入湯も達成、そして100カ国以上の海外の国巡りを達成。
また、美食家としても知られており、大川さんの呼びかけで設立した「大阪まんぷく会」のメンバーとともに、数々のお店でグルメを楽しまれています。
趣味や遊び、食べ歩きに全力で楽しまれているそうです。
・日本山岳会会員、温泉学会副会長
・日本ペンクラブ会員
・日本旅のペンクラブ関西部事務局長など、趣味の関係でも多数の要職を務められています。

尾鷲の魅力を語ろう!
「尾鷲には昔から継続する魅力がある。これほどの自然、川もきれい、海もきれい。
歴史もある。魚もおいしい。材木も多い。
それらがずっと昔から継続してあり続けるというのは、よそでは得難い魅力。
尾鷲に住んでいると、自分の場所の良さがわからなくなる。みんなで良さを知り、語り合うことが必要。
シンポジウムなどでみんなが勉強し、語れるそんな機会が必要だと思っている。
まず尾鷲の魅力を知ろう。自分ところの良さを知らないで、よそばかり見てしまうのではなく、
みんなが尾鷲の良さを知るために尾鷲をよく知ろう。
一人では気づけないが、みんなで語ればたくさん見つけ出せる。
もう少し尾鷲の魅力に自信をもっていろいろなところで語り合いましょう!」

好きな言葉は「自然体・三本柱」
自然体
「何事も同じ目線で。いろんな人を平等に扱う。
身なりは普通の格好で。ビシッとしすぎるとお客さんに構えられる。お客さんが安心して入りやすいように心がけている。
弁護士として、同じ目線でその人に接する間は、全力投球でその人の権利や幸せを守るためにがんばる。
そのかわり、自分の人生も大事。遊びも山登りも。人に尽くすだけではなく自分も楽しむ。」
三本柱
「弁護士業」「ボランティア活動」「趣味の世界」。
大川弁護士の「人生の三本柱」はそれぞれが自身の生活に欠かせないもの、生きる力と喜びを与えてくれる人生の糧であるそう。
「仕事も趣味も遊びも同じウエイトで考えれば、ストレスというものは飛んでしまいます。」

経歴
(弁護士会・弁護士等関係)
関西大学法学部法律学科卒業
大阪弁護士会登録
日本弁護士連合会代議員
大阪弁護士会副会長・大阪弁護士会常議員会議長
大阪弁護士会法曹同志会幹事長・大阪弁護士会懲戒委員会委員 などを歴任
主として不動産・建築・交通事故・離婚・相続・倒産等の民事事件全般を処理。刑事事件もまれに扱う。
(裁判所関係)
・元大阪地方裁判所・大阪簡易裁判所民事調停委員
・元大阪民事調停協会理事
・総合紛争解決センター和解斡旋人。
・住宅紛争処理委員
(ボランティア活動)
・刑務所・少年院でのボランティア
1988年から近畿地区の刑務所・少年院7カ所でボランティアとして篤志面接委員を務める。
財団法人全国篤志面接委員連盟副会長・評議員、大阪矯正管区管内篤志面接委員協議会副会長、奈良少年院篤志面接委員協議会会長など。平成20年10月長年にわたる篤志面接委員活動により法務大臣表彰。平成28年4月同活動により藍綬褒章受章。
・犯罪被害者支援のボランティア
元大阪弁護士会犯罪被害者支援委員会委員長
認定NPO法人大阪被害者支援アドボカシーセンター代表理事
大阪府・大阪市犯罪被害者等支援各条例制定懇話会副座長
・その他
離島や東北被災地等での法律相談ボランティア、島根大学人間科学部で更生保護講義の非常勤講師、大阪府暴力追放推進センター評議員など
(趣味の関係)
・日本ペンクラブ会員
・日本旅のペンクラブ関西部事務局長
・日本山岳会会員。温泉学会副会長。
・大阪ユネスコ協会理事 他多数。

大川さん 旅の写真

- 日本の最東端の岬「納沙布岬」

- 北海道利尻島西端「沓形岬」

- 北海道利尻島の利尻富士に雲のかかる「オタトマリ沼」

- 網走監獄の舎房の廊下

- 北海道道南を走る「道南いさりび鉄道」

- 久しぶりに登った日本百名山の青森県「岩木山」

- 日本で有数の透明度を誇る「田沢湖」と「たつこ像」

- 日本一の秘湯 秋田県乳頭温泉郷「鶴の湯」

- 鶴の湯の日本一人気の野趣いっぱいの混浴露天風呂

- 「秋田内陸鉄道阿仁マタギ駅」で旅仲間の劉くんと

- 山形の銀山温泉の定宿「能登屋旅館」

- 冬に訪ねた人気のJRローカル線「只見線」

- JR只見線を走る「只見縁結び列車」

- 最近よく訪ねる尾瀬「尾瀬ヶ原」

- 雄大な山「日光白根山」(日本百名山)

- 佐渡島北部の景勝地「二ツ亀」

- 夕暮れの志賀高原で妻とともに

- 露天風呂に入る長野県地獄谷野猿公苑の猿たち

- 露天風呂につかる長野県地獄谷野猿公苑の猿

- 長野県湯田中温泉の高台にある「一茶堂」

- 穂高連峰が展望できる上高地「河童橋」

- 小笠原父島の二見港に停泊中の「おがさわら丸」

- 小笠原父島の絶景「南島」(世界自然遺産)

- 田貫湖から見た富士山の夕焼け

- 美しい合掌造りの連なる世界遺産「白川郷」

- 中山道馬籠宿の石畳の登り道

- 紀北町銚子川の川べりに咲く桜たち

- 山口県長門市の鳥居が見事に続く「元乃隅神社」

- 日本の最西端の島・与那国島の「最西端之地」の碑

- カムチャッカ半島にて

- 韓国安東市で市長から日本観光サポーターズの賞状を受ける

- 韓国安東市で見た見事な石仏「安東泥川洞石仏像」

- 何回か訪ねた中国の「万里の長城」