プリンス・ルパート市との交流
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プリンス・ルパート市との交流

尾鷲市は1968年9月にカナダ国ブリッティッシュ・コロンビア州プリンス・ルパート市と姉妹都市提携を結びました。
以来、学生の相互派遣、産業経済視察団の派遣など、数々の交流を続けています。特にプリンスルパート市においては、1987年に漂着した尾鷲市の漁船“一丸”を両市の友好のシンボルとした“一丸記念館”を設置し、現在では観光の名所にもなっています。
また、尾鷲市でも1993年4月、文化会館建設の際、前庭にトーテムポールを建立しました。

プリンス・ルパート市のトーテムポール
1904年に、その都市形態を確立したプリンス・ルパート市は、地理的には二つの大きな集落、トゥシンシャン族とハイダ族の中央に位置しています。
トーテムポールはそれらの部族のもので、プリンス・ルパート市内や郊外に数多く設置されています。

種類と意義
トーテムポールは「カナダ赤杉」に彫刻をほどこして作られる。カナダ赤杉は 4.5~18mに成長する。トーテムポールがいつから彫られ、建てられたかは定かではない。
ここ30年にわたる考古学的な調査では、プリンス・ルパート市のある地域は、人類の居住地のなかでも、古い定住地のひとつであることが分かった。したがって、トーテムポールは、原始的な文化としてとらえることができる。しかも、部族ごとに彫刻の内容。意味合いが違うことからすると、初期においては非常に端正なものであったが、部族の発展とその歴史を誇示するためのものという考え方から、芸術性が高まったと思われる。
トーテムポールを建てる際の儀式は、特に巨大なものについては、部族の勢力を誇示するものだけに、すべて共同作業で行われる。引き上げ・支え・誘導などの各ロープが用いられる。また、設置を祝っての歌や踊りが行われる。
1982年 北ブリティッシュ・コロンビア博物館 発刊
(「プリンス・ルパートのトーテムポール」から抜粋)

デンプシィ・ジェームス・ボブ氏(彫刻家)

1948年、ブリティッシュ・コロンビア州、テレグラフ・クリークに生まれる。ウルフ族タルタン・クリンギット(インディアン芸術)の彫刻家である。
1969年、フレダ・ディエスンのもと彫刻を学び始め、1972年から1974年にかけて、12のトーテムポールを作製。それらは、プリンス・ルパート、エドモントン、カルガリー、サンフランシスコ、ロンドン近郊のサクソン等に設置されている。
その他の作品は、世界各国の美術館や個人の収集品として提供されている。おもな所蔵美術館としては、ドイツ・ハンバー、大阪などの民族学博物館、ワシントンD.C.のスミソニアン博物館、カナダのオタワにある国立美術館。
ボブ自身が寄贈したところは、ブリティッシュコロンビア州立民族学博物館、プリンス・ルパート市にある北ブリッティシュ・コロンビア博物館がある。
彼の作品を含む「民族芸術展」は、アメリカのオクラホマをはじめ、京都、東京などで開催され、特に1965年から1985年には、アメリカ各地で開催。
1989年の夏には、横浜のサマーフェスティバルで彼の作品“シャーク・マスク”も出品作もひとつとして展示された彼は後継者の養成にも力を入れ、プリンス・ルパート市近郊のトーテムポール伝承センターを中心に、カナダ北西部の各地で、彫刻技術と文化を教えている。

プリンス・ルパート市との交流のあゆみ
プリンス・ルパート市との交流の歩みについては、下記の関連コンテンツをご覧下さい。
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