尾鷲ヒノキのモトガエシを使った火鉢のご紹介
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モトガエシを使った火鉢の作り方
「森林を身近な存在に」をテーマに、毎年、尾鷲ヒノキのモトガエシを材料に『火鉢作製体験講座』を開催しております。
多くの方の参加募集がございますが、参加人数に限りがございますので、抽選により決定しているところであります。
そこで、残念ながら抽選にもれてしまった方、興味のある方に、講座でどのように作製するのかご紹介したいと思います。
火鉢の材料について
主伐・間伐時に不要部分を切り落とす玉切り作業を搬出前に行います。その際にでる根本部分の端材を火鉢の材料として使ってまいります。
このように、主伐・間伐の際に、不要部分を切り落とす玉切り作業を搬出前に行います。
その際にでる根本部分の端材を以前は薪など燃料用等に利用されておりましたが、最近では、木質バイオマス発電の燃料となっており、枝葉から端材まで利用するカスケード利用を盛んにおこなっております。
この段階によりでる根本部分、いわゆるモトガエシを利用し、火鉢の材料といたします。
作製の手順
材料は、火鉢本体、ボール、金網、五徳及び灰を準備いたします。
講座で使う火鉢本体は、手で最初から穴を掘っていく作業は大変であること、限られた時間での作業が非常に困難でありますので、あらかじめ機械を使いある程度の穴を掘っているものを使います。
荒削りしている火鉢本体のへりを「ノミ等」を使って削り、仕上げていきます。
刃物を使いますので、注意して作業する必要があります。
ボールがはまるように、ボールを随時はめてみて、削りすぎないように注意し作業を進めます。
サンドペーパーで表面を好みの状態になるまで磨きます。
好みで蜜ロウワックス等を塗って仕上げます、無垢のままがお好みなら塗る必要はありません。
ボールをはめ込み、灰を入れます。
五徳などを置いて完成となります。室内でオブジェとしてディスプレイすることをお勧めいたします。
いかがでしたでしょうか。モトガエシを使った火鉢は、オブジェとして楽しんでいただくことが良いと思われます。
もし、実用される場合、モトガエシ自体に不燃処理を施していないことから、以下の点に注意してご利用ください。
◆炭は別で火をおこし、そのままにしないでください。
◆使用する場合は、十分な換気をおこなってください。
◆締め切った部屋では使用しないでください。
◆火力などは灰をかぶせて、微調整してください。
◆消すときは、別の火消し鉢などに入れてきちんと消化してください。