尾鷲市の概要

尾鷲市は三重県南部、東紀州地域の中央に位置し、北は北牟婁郡紀北町、南は熊野市、西は大台山系を境に奈良県に接し、東は太平洋(熊野灘)に臨んでいます。
温暖多雨な気候と黒潮によって古くからその自然の恵みを受け、林業、漁業が栄えてきました。特に豊富な雨にはぐくまれた「尾鷲ヒノキ」は、鮮やかな赤みと強靱な良質の材木として全国的にもその名を知られています。厳選された素材の選別と品質管理を行い、尾鷲ヒノキの魅力を活かした新しい製品作りにも取り組んでいます。
一方、浦々には天然の良港があり、尾鷲港をはじめ九つの漁港を中心に近海・遠洋・沿岸漁業を営みながら発展してきました。近年は「つくり育てる漁業」としてマダイの生産量も全国でも上位を占めるとともに、品質においてもトップブランドとして位置づけられています。
また、いにしえより「熊野詣で」「伊勢詣で」などで旅人が往来した熊野古道は「紀伊山地の霊場と参詣道」として世界遺産に登録されました。現在は、保護、管理体制の充実を図り、その保全に努めているところです。
こうした豊かな自然、歴史文化を地域の資源として活用するなかで、「海の碧 山の緑 あふれる 情熱 東紀州 おわせ」を目指してまちづくりを推進しています。
人口・地勢・気候など
- 市制施行
昭和29年6月20日 北牟婁郡尾鷲町、須賀利村、九鬼村、南牟婁郡北輪内村、南輪内村が合併
※尾鷲市の歴史については、こちらの「尾鷲市の歩み」のページをご覧ください。 - 人口
18,009人(男:8,382人 女:9,627人) 世帯数8,660世帯(平成27年国勢調査) - 面積
192.71平方キロメートル(平成26年10月1日現在) - 広がり
東西21km、南北19km - 地勢
総面積の90%が山林で覆われ、沿岸部には変化に富んだリアス式海岸が形成されています。平坦地が極めて少なく集落は湾奥に位置しています。 - 気候
黒潮の流れる熊野灘に面し、背後が三方高い山に囲まれていることから、全国有数の多雨地帯であり、年間降水量は約4,000mmを記録しています。 - 国際交流
カナダ・プリンスルパート市と姉妹都市提携
中国大連市金州区と友好都市提携
市民憲章
尾鷲市は、熊野灘に面し、紺碧の海、緑深い山々に囲まれ、海の幸、山の幸にめぐまれた伝統ある産業と文化の都市です。
わたくしたちはこのふるさとに誇りをもち、みんなの力で、豊かな未来を築くため、ここに市民憲章を定めます。
1.郷土を愛し、清潔でみどり豊かなまちをつくりましょう。
1.人と人とのつながりを大切にし、思いやりのある住みよいまちをつくりましょう。
1.未来を担う子らを健やかに育て、夢を希望あふれるまちをつくりましょう。
1.伝統を生かし、文化の香り高いまちをつくりましょう。
1.産業を育て、活気あふれるまちをつくりましょう。
市のシンボル

市章
「オ」と「鷲」を図案化したもの。
5つの部分は合併した5町村(北牟婁郡尾鷲町、須賀利村、九鬼村、南牟婁郡北輪内村、南輪内村)を表し、大空にはばたく大鷲は市運の上昇・飛躍・発展を意味し全体の円は円満和合の相を示しています。

市の花
ヤブツバキ
主に沿岸部に自生する。
濃緑に赤い花は、南国的である。

市の木
ヒノキ
檜の育成や製材技術は、尾鷲市伝統産業である。

市の鳥
アオサギ
尾鷲湾内の佐波留島で生息。
青鷺の繁殖は、尾鷲の海の豊かさ、きれいさの象徴である。

市の魚
ブリ
尾鷲地方は、鰤の三大漁場の一つであり、また鰤は出世魚の代表である。
