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尾鷲わんぱく子育てガイド

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あしあと

    1月

    • [公開日:]
    • [更新日:]
    • ID:21271

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    やのはまっこ 矢浜小学校学校通信

    「矢浜小トーチ」完売‼~多くの方々のご協力に感謝です! m(__)m

     1月20日(土)、6年生の児童たちが、熊野古道センターで開催された「第2回ファーマーズマルシェin尾鷲」に参加し、「おわせむかい農園」さんのブースの一部をお借りして、11月24日の「木育」の授業で作製した「尾鷲ひのきの矢浜小トーチ」の販売体験を行いました。
     「販売」ではなく「販売体験」と書かせていただいたのは、このトーチは、6年生の児童たちが値付け交渉等を経て「おわせむかい農園」さんに買い取っていただいたもの(矢浜小学校6年生が、「おわせむかい農園」さんに、交渉価格で卸し納品したもの)であり、販売するのはあくまで「おわせむかい農園」さんで、矢浜小6年生の児童たちはそのお手伝いをする…といった活動だったからです。

     当日ご来場いただいた方の中には、「少し値段が高いかな…」と思われた方も多いかもしれません。でもそれは、児童たちが値付け交渉の際に、「自分たちが苦労して一生懸命作った商品を、なるべく高く評価してもらいたい」という強い思いを前面に打ち出し、「それならば、その思いをそのまま受け止めてあげよう」とあえて高い卸値で買い取っていただいた「おわせむかい農園」さんの深いご理解があってのことだったからです。 

     そのご厚意に甘えてしまった点や、買い手であるお客様の心情を考えれば、私たち教員にも反省すべき点は多いと思います。しかし、児童たちが6月から「山育」として尾鷲ヒノキの間伐を体験し、その間伐材を「イカダ作製」として9月の「海育」で再活用し、さらにそのイカダを解体して11月の「木育」で「矢浜小トーチ」として商品化したという努力と経緯を考えれば、「完売」という結果は、私たち教員の「よくやったね」「頑張ったね」などという誉め言葉など到底及ばないほど、強烈な「正(プラス)のインパクト」を与えたことと思います。児童たちの達成感や満足感は、どれほどのものだったでしょうか。

     また、この活動における収益は、石川県の能登半島地震への支援や、自分たちの卒業遠足の費用にあてる予定であり、販売分以外のトーチも、被災された方が少しでも暖をとれたらと願い、適切な時期に可能な限りの個数を被災地に送らせていただくことになっています。それらのことを考えても、児童たちの成就感や自尊心、自己有用感の向上に大きな効果のあった取組だと心から思います。
     いずれにしましても、当日高い値段にもかかわらず買っていただいたご来場の皆様や保護者・関係者の皆様(市長さんも買ってくださいました‼)、ここに至るまで多大なご協力をいただきました市水産農林課や地域の諸団体・各種事業所の方々に厚くお礼申し上げたいと思います。

    「いのちの教室(2)」~ある「がんサバイバー」のお話

     1月17日(水)の3~4限、6年生対象の「いのちの教室(2)」が、道徳科の授業として実施されました。
     この6年生は2年生のときに、助産師さんをお招きしての「生命の誕生」をテーマにした授業「いのちの教室(1)」を受けています。前回は生命のスタートである「誕生」がテーマだったということなので、今回は生命のゴールである「死」、および「誕生」から「死」までの過程である自分自身の「人生・生き方」について、「がん」という病気を通して考えてみよう…というテーマで、がんサバイバーである私が授業者となって授業を行わせていただきました(がんを完治させた人だけでなく、がんと闘病中の人、共存しながら生きている人など、がんを経験し、がんと向き合いながら懸命に生きているすべて人たちを指して「がんサバイバー」と呼びます)。

     12月に6年生児童を対象に行った事前アンケートでは、やはり「がん」という病気の存在は知っているものの、「あぶない病気」「死亡率が高い病気」、もし自分が罹ったら「悲しくなる」「絶望する」「他の人には知られたくない」といったネガティブなイメージを持っている児童たちが多く(お身内の方をがんで亡くされた児童は仕方ありませんが…)、そこには「がん=死んでしまう病気」「がん患者=死んでしまうかわいそうな人」という、一種の「思い込み」のようなものが見え隠れしている気がしました。
     そこで今回の授業では、今日ゲストティーチャーとして招かれているがん経験者が私だということをあえて伏せて授業をスタートしました。

     前半途中で「今日来てくださったがん経験者の方はこの方でーす‼」とネタばらしをしたのですが、児童たちは「え?」「うそやん?」「ほんと?」と、目の前で元気に笑っている私がステージ4のがんサバイバーであることにおおいに驚いた様子でした。

     今回の授業で私は、がんという病気の特性や患者さんへの接し方はもちろんですが、がんという病気を「自分事」として考えてもらうことを通して、次の4つのことを子どもたちに伝えたいと思っていました。

    ❶ 「当り前」の日常に感謝して生きてほしい。

    ❷ 人生は限りある自分だけの大切な時間。   (だからこそ無駄なことに使わずに、自分のため・みんなのために有意義に使ってほしい)

    ❸ 自分にも、他人にも優しく。(誰かに優しくすれば、必ず優しさで自分に返ってきます)

    ❹ 命はたった1つしかありません。(生きてるだけで丸もうけ。ぜいたく言ってはいけません)

     現在、国内外に目を向けてみると、戦争や地震で命を奪われたり、「当り前」でない大変な生活を余儀なくされている人たちがたくさんいます。私たち自身も、いつ何時「非日常」の事態に見舞われるやも知れません(私自身、2度がんに罹ることでイヤというほど「非日常」を味わいました)。だからこそ、「当り前」の日常に感謝して、1日1日を自分だけの大切な時間として生きる。自他の命を何よりも最優先に考え、困っている人や辛い思いをしている人に心を寄せて、優しさや思いやりの心を常に忘れないでほしい。 

     そんな思いを込めて、60分間超の少し長い授業をさせていただきました。真剣なまなざしで、ときに涙をこらえながら授業を受けてくれた12名の子どもたち。思いが伝わってくれたら嬉しいです。

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