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あしあと

    寄附金使い道(4)

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    漁業、林業、観光、教育の場をつなぐ

    産官学が連携した森林環境整備と育てる漁業

    尾鷲市では、市の特産品である尾鷲ヒノキの間伐材を利用したアオリイカの産卵床を製作、市内の漁業協同組合やダイビングショップと連携し、アオリイカ資源の増大、間伐材の有効利用、新たな観光スポットづくりを推進しています。また、一連の作業に地元小学生にも参加してもらうことで、後継者育成、地域学教育、食育などの充実にもつなげています。

    尾鷲ヒノキ間伐材の産卵床

    尾鷲・紀北地域の北西部は、急峻な地形と日本有数の多雨が生み出す尾鷲ヒノキ林業で古くから栄えてきた地域です。自然そのままの状態が残る森林と長い時間をかけて人が手を加えることで豊かに育った森林は、貴重な生物が生息する場となり、海と陸とを結んでその生物多様性維持にも寄与してきました。

    林業の豊かな森林育成にとって間伐は重要な作業の1つです。そこで出た尾鷲ヒノキの間伐材をこのアオリイカの産卵床づくりに活用しています。枝葉がしっかりとした尾鷲ヒノキの産卵床は、アオリイカだけでなくさまざまな海の生物の生息場所ともなります。また、役目を終えると朽ちて自然に還り、海の栄養となる優れた循環型資源として水産業での有効利用を推進しています。

    産卵状況の調査と観光への展開

    この事業は、市内漁業協同組合や地元のダイビングショップと連携し、産卵床の沈設から定期的な潜水調査を実施しています。調査ではアオリイカの卵が多く確認されています。

    また、ダイビングショップではこの産卵床を新たなダイビングスポットとしても展開しており、神秘的なアオリイカの産卵行動は、市外から観光で来られたダイバーさんたちにも喜んでいただいているようです。

    後継者育成と地域学教育、食育への展開

    この事業を通して、市内小学校児童を対象とした「尾鷲ヒノキ製アオリイカ産卵床体験教室」を開催し、間伐材による産卵床の製作体験、学習体験を通じて、森林整備や水産資源の保護などの理解を深め、また地域の基幹産業である林業・水産業への関心を高めてもらうなど、魚のまち・木のまち・おわせの後継者の育成につながる地域学教育を行っています。

    体験教室の最後は、育ったアオリイカを子ども達自身で調理・試食を行い、食べ物(生き物)への感謝の念を育むこと、また地域の食文化への理解を促す食育にも展開しています。

    尾鷲市では、自然との共生のための教育およびSDGsの実現に向けたこれらの事業に、皆さまからご寄付いただいた寄付金の一部を活用させていただいています。

    お問い合わせ

    尾鷲市役所市長部局政策調整課地域創生係

    電話: 0597-23-8116 ファックス: 0597-22-2111

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