3月は自殺対策強化月間です
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国は、自殺対策基本法において、3月を「自殺対策強化月間」と定めています。
例年3月は、進学や就職、職場の異動や転勤など、生活環境が大きく変動することが多い時期ということもあり、年間月別自殺者が多くなる傾向にあります。
大切な人のいのちを守るために、地域みんなでお互いを支え合い、孤立・孤独を防ぐことがとても重要です。

自殺の現状について
全国の自殺者数は平成10年に3万人を超え、その後は自殺対策基本法が策定され様々な取り組みがなされてきたことにより、減少傾向にありました。しかし、新型コロナウイルス感染症の感染拡大後、令和2年に増加に転じ、いまだ2万人以上の方が自ら命を絶っています。
尾鷲市の令和元年~令和5年の自殺者数は、合計14人となっており、自殺死亡率でみると、全国とほぼ同程度となっています。

追い込まれた末の死
自ら命を絶つことは起きてほしくないことですが、自殺など全く無縁と思われた人が、突然自殺しまうことがあります。しかし、それは”突然”ではなく、そこまでの過程があり、誰もがそのような状態に陥る可能性があります。
自殺が起きる要因は、精神的な問題や家庭、仕事、人間関係など、平均4つの要因が連鎖する中で起きるとされており、心理的に追い込まれてしまうと、周りが見えなくなり、「死ぬしかない」と思い込んでしまいます。

私たちにできること
「追い込まれた末の死」である自殺を防ぐために、私たちができることがあります。

1.気づき
自殺を考えていたり、大きな悩みを抱えていたりする人は、何らかのサインを出しています。周りの人の様子や行動が「いつもと違う」、「何だか様子がおかしい」と感じたときは、勇気を出して声をかけましょう。
<例>
- 表情が暗いけど、何かあった?
- 疲れているように見えるけど、眠れている?
- 何か悩んでいることでもある?力になれることはない?

2.傾聴
悩みを抱えている人は、それを誰かに打ち明けることで、気持ちを軽くすることができます。相手の気持ちに寄り添い、話に耳を傾けましょう。相手が沈黙しても、急かしたりせず、相手のペースに合わせることが大切です。
<例>
- それはつらかったね。大変だったね。
- 今までよく頑張ったね。
- 話をしてくれてありがとう。

3.つなぎ
話を聴くことで、相手の気持ちを前向きにできる場合もありますが、本当の問題解決に至るためには、専門機関に相談することが必要なこともあります。
相手の思いを尊重し、安心して相談や受診ができるよう言葉をかけてあげましょう。
<例>
- こんな相談先があるみたいだけど、どう?
- 私も一緒に付き添うから、行ってみない?

4.見守り
専門機関につないでからも、変わらずそばで見守っていることを伝えましょう。支えてくれる人がいるということは、大きな安心感になりますので、ずっと見守っていく意思を伝えましょう。
<例>
- 前にお話を聴かせてもらったけど、あれから調子はどう?
- またいつでも話を聴くからね。

ひとりで悩まないで
もしあなたが悩みを抱えていたら、もしあなたの周りに悩みのある人がいたら、ぜひ相談してください。
つらい思いや悩みはひとりで抱え込まず、少しずつでも誰かに伝えることが大切です。話をすることで、自分の気持ちが整理され、気持ちが楽になるかもしれません。
もし、身近な人に相談しづらい、あるいは相談できる人がいない時は、みなさんの気持ちに寄り添い、話を聞かせていただく相談窓口があります。

相談窓口

お問い合わせ
電話: 0597-23-3871 ファックス: 0597-23-3875