尾鷲神社の大樟(クス)【おわせじんじゃのおおくす】
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尾鷲神社の大樟(クス)
クスノキは暖帯に自生する常緑の喬木(きょうぼく)で、比較的大きくなるものだが、尾鷲神社境内にある2本は特別大きく、南側(北川寄り)のものは目どおり周囲10m、北側(本殿寄り)のものは9mに達しており、樹齢約1000年以上と推定されている。幹の地上8m付近までは空洞である。
紀州藩が寛永12(1635)年に山林保護を目的とした「奥熊野山林御定書」を公布したことにより、楠・栢・槻は留木として伐採を禁じられ、杉・檜・松は大木のみ留木とされた。特に楠・栢・槻の制限は厳しく、定期的に村役人によって調査され、生育状況を報告することとなっていた。
寛政12(1800)年に行った調査の報告書によれば、当時の尾鷲神社最大の楠は周囲「一丈九尺」とあることから、この大楠は当時すでに周囲6mの大木であったことが分かる。
指定区分 | 県指定 |
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指定種別 | 天然記念物 |
指定登録日 | 昭和12(1937)年11月12日 |
所在地 | 尾鷲市北浦町 |
所有者 | 尾鷲神社 |
一口メモ | 周囲10m・9mの大樹 |