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    東禅寺の半鐘及び鰐口【とうぜんじのはんしょうおよびわにぐち】

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    東禅寺の半鐘及び鰐口

     貞享2(1685)年に、半鐘は大河清兵衛・大河佐平次、鰐口は坂惣兵衛が東禅寺へ寄進した。
     東禅寺の「氏寺旧記」に「貞享二年鐘鋳并半鐘鰐口三具足出来あり」とあって、東禅寺什物(じゅうもつ)として記録されているが、鋳鐘は第2次世界大戦中に供出してしまった。また、半鐘は海山町小山浦の長泉寺にあったが、昭和45(1970)年6月小山浦の好意により東禅寺へ返還された。
     東禅寺は万治元(1658)年、本堂を普請した。庫裡(くり)などの工事が完成したのは延宝5(1677)年で、山門の竣工(しゅんこう)は貞享2(1685)年である。
     半鐘は、高さ38cmで直径21.3cm。鰐口は、直径24.5cmである。鰐口は市内唯一のものであり、半鐘とともに江戸初期の制作で市内最古のものである。

     

    東禅寺の半鐘及び鰐口

     

    東禅寺の半鐘及び鰐口の概要

    指定区分

    市指定

    指定種別

    有形文化財(工芸)

    指定登録日

    昭和45(1970)年8月28

    所在地

    尾鷲市賀田町724

    所有者

    東禅寺

    一口メモ

    大河清兵衛ら寄進

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