安定寺大般若経【あんじょうじだいはんにゃきょう】
- [公開日:]
- [更新日:]
- ID:13021
ソーシャルサイトへのリンクは別ウィンドウで開きます
安定寺大般若経
この大般若経は安定寺三世元空のとき、曽根浦森新七の子息で、当時江戸材木町に居住していた野田七兵衛がこれを購入して、元禄8(1695)年に安定寺へ寄進したものである。
元々、この大般若経は、大和国忍辱山極楽院が出所で、元久元(1204)年春から元久3(1206)年4月20日まで、約3か年間にわたって、尊源が不具経を集めたり、書写したものであるが、現在 元久の年号と筆者尊源と記名のあるものは、599冊のうちわずかに32冊である。
1番古い書写銘のあるものは巻53で、元久元年5月8日となっている。しかし、この年号と筆者名は経文とは書体が異なっており、これは後世の記述である。
この大般若経は、梶賀浦のはらそ祭りの読経に用いられ、そのため損傷もはなはだしく、元禄8年についで、大正2(1913)年宇治山田宮川堤の樫原成章堂が再修復している。
指定区分 | 市指定 |
---|---|
指定種別 | 有形文化財(書跡) |
指定登録日 | 昭和30(1955)年9月10日 |
所在地 | 尾鷲市曽根町230 |
所有者 | 安定寺 |
一口メモ | 大和国忍辱山極楽院が出所 |