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あしあと

    木名峠狼煙場跡【きなとうげのろしばあと】

    • [公開日:]
    • [更新日:]
    • ID:13054

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    木名峠狼煙場跡

     藩政期に入り異国船の出没が激しくなると、幕府は海岸を防備する必要から、各藩に浦組制度を開設させ、遠見番所や狼煙場を設置させた。
     奥熊野の遠見番所や狼煙場の創設は、寛永12年(1635)には文書にも所見される。
     九木崎遠見番が、熊野灘の沖合いを航行する異国船を発見したとき、使用の人夫を地元の庄屋宅へ走らせるのはもちろんであるが、近隣の浦村へ急を知らすため狼煙をあげた。
     九木崎の狼煙場で煙があがれば、木名峠、梶賀の地切山と次々に狼煙があげられた。そのため各狼煙場には「狼煙立て」が任命され、木名峠は三木浦の長之右衛門であった。
     「狼煙」と描くのは、狼の糞を松の青葉に混入して燃やすと、煙がまっすぐ上にあがるという中国の伝説によるもので、各狼煙場では、狼糞三升五合~五升、青松葉60貫を蓄えて置かなければならなかった。
     狼煙場には、2本立てと3本立ての2種があり、通常は転石を饅頭型に積みあげたものが3つ並ぶが、木名峠の場合は輪切型である。
     明治2年(1869)遠見番所と狼煙場は廃され、同時に取り壊したものが多いが、木名峠の場合は雑木林に守られ、創設当時の姿を今に残している。

     

    木名峠狼煙場跡

     

    木名峠狼煙場跡の概要

    指定区分

    市指定

    指定種別

    史跡名勝記念物(史跡)

    指定登録日

    昭和61(1986)年9月29

    所在地

    尾鷲市早田町

    所有者

    早田区

    一口メモ

    市内唯一の残存狼煙場跡

    お問い合わせ

    尾鷲市役所教育委員会生涯学習課生涯学習係

    電話: 0597-23-8293 ファックス: 0597-22-0080   三重県尾鷲市中村町10-41

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