南無阿弥陀仏名号碑【なむあみだぶつみょうごうひ】
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南無阿弥陀仏名号碑
この碑は、熊野街道を通行する巡礼者や旅人の安全を願って、亨保3(1718)年3月、南秀山安定寺3世の元空竜辰和尚が建立したものである。高さ126cm(35cm高の台座の上に設置)。
石碑が建つ場所は、昔の曽根南の関所跡といわれている。室町時代末期の弘治年間(1555~57)、近江国から入郷した佐々木宇右衛門正吉(曽根弾正)は曽根浦に居城し、熊野街道の南と北に関所を設けて固い治安体制を敷いた(『紀伊続風土記』より)。江戸時代になると関所はなくなり、寛文元(1661)年、伊賀上野広禅寺11世の日堂伝達を迎えて開山し安定寺が建てられた。
文政11(1828)年に安定寺は現代の場所に建てられたが、この名号碑が建っている場所は、元の寺のあった場所である。
なお、現在の安定寺は曹洞宗であるが、本尊は阿弥陀如来であり、この名号碑も南無阿弥陀仏であることから、曹洞宗となる前、浄土宗か真宗と深い関わりがあったものと思われる。
指定区分 | 市指定 |
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指定種別 | 有形文化財(建造物) |
指定登録日 | 平成3(1991)年3月19日 |
所在地 | 尾鷲市曽根町向井地墓地上 |
所有者 | 曽根町 |
一口メモ | 旧街道南関所・安定寺開山の地 |