念仏寺阿弥陀三尊像【ねんぶつじあみださんぞんぞう】
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念仏寺阿弥陀三尊像
この絵画は、たて81cm、よこ33cmの、観無量寿経に説くところの阿弥陀三尊来迎図で、正面に往生(おうじょう)者を迎えるため、画面向かって右に観音菩薩、左に勢至菩薩をしたがえられた阿弥陀如来が、西方極楽浄土から、雲煙に乗じて来迎する様子が、写実的で繊細な筆致で描かれている。
阿弥陀如来の円顔は、温顔そのもので、つぶらな眼、円満な口唇は、往生者を俯瞰(ふかん)する阿弥陀の慈悲相で、鎌倉末期に流行した宅内栄賀一派の画風に通じるものがある。袈裟(けさ)は茶色のくすんだ色合いで、唐草模様、乱れ蓮模様等を配した金泥文様で、概して渋味のある落ち着いた色調を主にしている。
この絵画は、元和8(1622)年、僧弁誉が尾鷲浦土井町へ念仏寺を草創した当時より、寺宝として歴代伝わったものであるが、昭和35(1960)年7月、京都にて修理の際、京都博物館前館長土居次義博士、同館白畑技官の鑑定により、鎌倉末期の作品と認証された。
指定区分 | 市指定 |
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指定種別 | 有形文化財(絵画) |
指定登録日 | 昭和35(1960)年10月24日 |
所在地 | 尾鷲市朝日町 |
所有者 | 念仏寺 |
一口メモ | 阿弥陀三尊来迎図 |