金剛寺の仁王像【こんごうじのにおうぞう】
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金剛寺の仁王像
仁王尊は伽藍(がらん)守護の神で、寺院山門の両脇に安置されている。開口形を金剛像、閉口形を力士像というが、ともに勇猛(ゆうもう)・獰悪(どうあく)の形相をしていて、寺院の守護神である。
この仁王尊一対は、ドイツ人が日本で購入し、本国に持ち帰るべく横浜港に運んだところ、大正3(1914)年8月、第一次世界大戦となり、日独が敵対関係となったため、彼は輸送を断念し、横浜の業者に売却して帰国した。それを、昭和3(1928)年に金剛寺山門が落成したとき、鬼頭弥左衛門氏が購入し寄進したものである。
当地方では立派な山門を有し、巨大な仁王像をまつっているのは、金剛寺だけであり、そのうえ見事な力強い彫刻である。江戸時代初期の制作と推定され、身長はともに3m70cmである。
指定区分 | 市指定 |
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指定種別 | 有形文化財(彫刻) |
指定登録日 | 昭和51(1976)年9月18日 |
所在地 | 尾鷲市北浦町11-8 |
所有者 | 金剛寺 |
一口メモ | 市内で唯一 |