九木崎遠見番所・常燈場・狼煙場【くきざきとおみばんしょ・のろしば・じょうとうば】
- [公開日:]
- [更新日:]
- ID:13051
ソーシャルサイトへのリンクは別ウィンドウで開きます
九木崎遠見番所・常燈場・狼煙場
九木崎の遠見番所・常燈場・狼煙場は、江戸初期より幕末にかけて、海岸防備と船舶の航海に重要な役割を果たした。
設置年代は不明であるが、常燈場は元和2年(1616)、遠見番所と狼煙場は寛永12年(1635)には既に設置されていた。遠見番所は、奥熊野では二木島楯が崎と九木崎に設置され、異国船など怪しい船を発見したときは、狼煙をあげて隣組に伝達した。
天和2年(1682)九鬼島之助忠房は、藩命によって船見番と常燈場の番人を兼帯で命ぜられ、給米は15石であった。
船見番が重要性をもち脚光をあびるようになったのは、浦組の制度が活用されてきた寛政ごろからで、多くの異国船が九木崎遠見番所で発見され報告された。この異国船を船の形で識別さすため、藩は各外国やその国の国旗の色彩絵図を交付した。これは、現在九鬼家に保存されている。
これらの施設は、明治2年(1869)公式に廃止された。
指定区分 | 市指定 |
---|---|
指定種別 | 史跡名勝記念物(史跡) |
指定登録日 | 昭和45(1970)年3月9日 |
所在地 | 尾鷲市九鬼町字東岬山 |
所有者 | 尾鷲市 |
一口メモ | 外国からの海岸防備と航海安全 |