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    九木崎遠見番所・常燈場・狼煙場【くきざきとおみばんしょ・のろしば・じょうとうば】

    • [公開日:]
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    九木崎遠見番所・常燈場・狼煙場

     九木崎の遠見番所・常燈場・狼煙場は、江戸初期より幕末にかけて、海岸防備と船舶の航海に重要な役割を果たした。
     設置年代は不明であるが、常燈場は元和2年(1616)、遠見番所と狼煙場は寛永12年(1635)には既に設置されていた。遠見番所は、奥熊野では二木島楯が崎と九木崎に設置され、異国船など怪しい船を発見したときは、狼煙をあげて隣組に伝達した。
     天和2年(1682)九鬼島之助忠房は、藩命によって船見番と常燈場の番人を兼帯で命ぜられ、給米は15石であった。
     船見番が重要性をもち脚光をあびるようになったのは、浦組の制度が活用されてきた寛政ごろからで、多くの異国船が九木崎遠見番所で発見され報告された。この異国船を船の形で識別さすため、藩は各外国やその国の国旗の色彩絵図を交付した。これは、現在九鬼家に保存されている。
     これらの施設は、明治2年(1869)公式に廃止された。

     

    九木崎遠見番所・常燈場・狼煙場

     

    九木崎遠見番所・常燈場・狼煙場の概要

    指定区分

    市指定

    指定種別

    史跡名勝記念物(史跡)

    指定登録日

    昭和45(1970)年3月9日

    所在地

    尾鷲市九鬼町字東岬山

    所有者

    尾鷲市

    一口メモ

    外国からの海岸防備と航海安全

    お問い合わせ

    尾鷲市役所教育委員会生涯学習課生涯学習係

    電話: 0597-23-8293 ファックス: 0597-22-0080   三重県尾鷲市中村町10-41

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