須賀利浦方文書【すがりうらかたもんじょ】
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須賀利浦方文書
嘉永6(1853)年に建築された須賀利町の地下蔵倉に保存されていた、区有の江戸時代末期の浦方(漁村)文書で、尾鷲組須賀利浦歴代庄屋の公式記録と、明治初年の戸長役場の記録、それに鰤大敷組合などの記録をおさめたものであり、現在では製本された568冊がある。
最も古いものは、延宝6(1678)年の難船文書である。当地方を襲った代表的な津波に、宝永4(1707)年10月4日の大地震・津波があるが、この須賀利浦も半数が流失しているため、宝永前後の文書は残っていない。
最も多いのは海上輸送関係文書であり、須賀利が海上交通の要所で、風待ち港でもあったため、入港する船の所属、大きさ、乗務員、積載貨物の種類等を記し、江戸時代の海運の実態がうかがわれる。また、漁村の村落構造と漁業の方法及び漁獲物の配分方法を示す文書や、紀州藩が課した税に関する文書等も貴重な史料である。
指定区分 | 県指定 |
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指定種別 | 有形文化財(書跡) |
指定登録日 | 昭和42(1967)年2月10日 |
所在地 | 尾鷲市中村町10-41(中央公民館) |
所有者 | 須賀利区 |
一口メモ | 入津記録・漁業資料豊富 |