尾鷲組大庄屋文書(一紙文書)【おわせぐみおおじょうやもんじょ(いっしもんじょ)】
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尾鷲組大庄屋文書(一紙文書)
尾鷲組大庄屋文書は、江戸時代から明治初年にかけて尾鷲組14カ村を統括した「大庄屋(おおじょうや)」と呼ばれた人々が引き継いできた公文書・公務記録である。現在、三重県指定文化財の「(紙本墨書)尾鷲(組)大庄屋文書」は本のように綴じられていることから「冊子文書(さっしもんじょ)」と呼ぶのに対して、本史料群は一枚物の紙であることから「一紙文書(いっしもんじょ)」と呼び、区別している。
一紙文書の総数は16,810点にものぼる。このなかには、冊子文書の作成に用いられた原史料だけでなく、村人からの訴えや揉め事に関する文書や当時の旅人とのやり取りといった、冊子文書に反映されない、いわゆる「藩を介さずに大庄屋の権限で処理が完了した事案に関する文書」も多数含まれている。紀州藩の本拠地である和歌山から遠く離れた尾鷲地域の大庄屋がもつ権限や機能のほか、江戸時代における尾鷲地域の様相がより鮮明に窺える貴重な史料である。


指定区分 | 市指定 |
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指定種別 | 有形文化財(書跡) |
指定登録日 | 令和7(2025)年5月23日 |
所在地 | 尾鷲市立中央公民館郷土室 |
所有者 | 尾鷲市 |
一口メモ | 歴代大庄屋の公用文書(一枚物) |