曽根石石切場跡(小杉C石切場跡)【そねいしいしきりばあと(こすぎしーいしきりばあと)】
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曽根石石切場跡(小杉C石切場跡)
当史跡は、江戸時代に尾鷲地域一体を治めた紀州藩に御用石として重宝された石材「曽根石(そねいし)」の石切場跡で、江戸時代前期後半から中期頃のものと考えられる。なお、曽根石は万治元(1658)年の江戸城修繕時に紀州藩が幕府へ進上したほか、藩主の墓所や藩にゆかりのある神社の鳥居などにも使用された。
小杉C石切場跡は曽根町内に複数存在する石切場跡の一つで、地元では「小杉」と呼ばれる曽根町から東に突き出た半島の先端山側に位置している。当史跡では、採石場だけでなく、作業場と石曳(いしび)き道も一括で確認できているほか、城郭の石垣に使用されるような直方体の大型石材も24個確認できている。さらに石材には、鑿(のみ)による調整痕などといった、当時の石工(いしく)による加工の痕跡も残っている。
紀州藩の御用石の実態だけでなく、曽根地域の採石事業の歴史や手法を窺い知ることができる貴重な史跡である。


指定区分 | 市指定 |
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指定種別 | 記念物(史跡) |
指定登録日 | 令和7(2025)年5月23日 |
所在地 | 曽根町字カエラ次郎 |
所有者 | 曽根区 |
一口メモ | 紀州藩の御用石「曽根石」の石切場跡 |