佐波留島【さばるじま】
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佐波留島

尾鷲湾の湾頭にあり、東西200m・南北400m・高さ80mの細長い島で、広さは4.65haになる。島の姿から、地元ではいつの頃からか、「ムーミン島」と呼ばれて親しまれている。
当地は、西半分(尾鷲湾側)が砂層・泥岩からなっており、東半分(太平洋側)は花崗斑岩からなるという、東西で全く地質が異なることが特徴である。高さ20m以上の節理が発達し、海食洞も見られる。
また、島全域が暖帯性の常緑樹林に覆われており、主な樹種として、「クロマツ」、「アカマツ」、「スダジイ」、「タイミンタチバナ」等があり、樹陰には「サカキカズラ」、「ナギラン」等が見られる。
このほか、かつては、「アオサギ」、「ゴイサギ」、「クロサギ」、「シロサギ」等のサギ類が生息し、1980年頃は当地が国内最大級のアオサギのコロニー(集団繁殖地)と評されていたものの、近年集団営巣は確認されていない。
1990年9月の台風19号によって、樹齢100年を越える樹木が倒れるなど、島内全域の植生に甚大な被害が及ぼされたが、近年は徐々に回復の兆しを見せている。
指定区分 | 県指定 |
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指定種別 | 史跡名勝記念物(天記) |
指定登録日 | 昭和44(1969)年3月28日 |
所在地 | 尾鷲市大字南浦4107 |
所有者 | 尾鷲市 |
一口メモ | アオサギの集団営巣地・逆断層 |