九木崎樹叢【くきざ(さ)きじゅそう】
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九木崎樹叢

九木崎は、九鬼湾と毛尻湾を区切って、熊野灘に突出した半島で、海岸傾斜地帯であり、亜熱帯性・暖帯性植物が繁茂している。海岸から樹陰にかけては、「タイキンギク」、「イワタイゲキ」、「キノクニシオギク」、「ハマカンゾウ」、「アケボノシュスラン」等があり、特に「タイキンギク」は、熊野川を越えて北には自生していないとされていたので、九木崎での発見は北限をさらに北上させた。
この原生林を構成する主な樹木は「アカガシ」、「アラカシ」、「ウバメガシ」、「スダジイ」等で、亜熱帯性の樹木には「ツゲモチ」、「ヤマモガシ」、「コバンモチ」、そして北限を示す「リュウキュウマメガキ」等がある。
樹陰には「リュウビンタイ」、「マツバラン」等のシダ植物が繁茂し、このほか「ヒロハノコギリシダ」は、本州唯一の産地であり、同所は生息地の北限である。
指定区分 | 県指定 |
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指定種別 | 天然記念物 |
指定登録日 | 昭和39(1964)年10月16日 |
所在地 | 尾鷲市九鬼町506 |
所有者 | 尾鷲市 |
一口メモ | 亜熱帯・暖地性草木自生 |