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常声寺毘沙門天石像【じょうせいじびしゃもんてんせきぞう】

[2015年8月10日]

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常声寺毘沙門天石像

 獅子台座をもつ通形の毘沙門天で、高さ84cmの石像である。向って左の向背に「内宮清順上人」と彫ってあるが、その上部が欠けていて、年号や「伊勢」の字は不明である。
 八鬼山参道にある不動明王には「伊勢内宮清順上人、為頓証菩提也、永禄9年4月」とあって、清順上人の死を弔なったものであるが、常声寺の毘沙門天にある「内宮清順上人」の書体と同じであるから、この毘沙門天も永禄9年(1566)4月、清順上人の菩提のために建立されたものであろう。石質も八鬼山参道の不動明王と同じ硬砂岩で、ともに市内最古の記銘石造物である。
 この毘沙門天は、当地方の中世における宗教状況を知る手引きとして、重要な意義をもっている。すなわち岩屋堂の観音菩薩を中心に、脇侍として毘沙門天・不動明王を配するのが、中世における天台宗であるから、これらの石像は当地方中世の布教状況を如実に物語っているといえよう。

 

常声寺毘沙門天石像

 

常声寺毘沙門天石像の概要

指定区分

市指定

指定種別

民俗文化財(有形)

指定登録日

昭和46(1971)年12月16

所在地

尾鷲市林町

所有者

常声寺

一口メモ

清順上人菩提

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