最近の星の世界(2016年4月)
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☆最近の星の世界から☆

最近の星の世界 2016.4.4
地球近傍の宇宙は水素・ヘリウム・リチウム・・・の順に多いと学校で学びました。
実は遠い宇宙に広がる天体も、水素を主成分とした輝きがあります。Hα(エッチ・アルファ)といい、もう少しのところで肉眼では見えません。ということは、実感とはかけ離れていますが、星空は薄いピンク色に光っているのです。
有名な天体の多くは赤外線で光っているので、撮影には苦労します。これらを集めたSh2(シャープレスカタログ)というものがあり、313個が載っています。ばら星雲はSh2-275です。とこがどれも肉眼で見えないため、幽霊のカタログみたいな印象があります。天文ファンにとっても、敷居の高い対象です。撮影はまず望遠鏡の座標計で導入し、写してみる。真ん中に来ているか確認して、誤差を補正してまた写してみる。それを繰り返して、なんとかバラ星雲を真ん中で捕らえることができました。
後は写すだけ。この晩は薄雲が走り、程なく満月過ぎの月が昇ってきます。大急ぎでドーム内にいた入館者の皆さん3名に、代わる代わるシャッターを押していただきました。

「バラ星雲」
ばら星雲は3600光年先にあり、67×64光年の大きさがあります。(天文年鑑)見かけの大きさは満月の倍あります。近くのオリオン大星雲の3倍近い遠方で、9倍もの面積がある巨大な宇宙構造物なのです。最近NASAの研究者によって内部に130個の若い星が存在することが確認されました。
条件に恵まれなかった今年はこの辺であきらめて、また来年アタックします。

「虹」
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開館時間:9時30分~17時00分(金曜・土曜・日曜)/夜間【好天時のみ】19時00分~21時30分(金曜・土曜)
TEL:0597-23-0525 FAX:0597-23-0525 E-mail:tenmon2002@orion.ocn.ne.jp
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