最近の星の世界(2019年4月)
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~ 尾鷲市立天文科学館より ~
天体写真、天体画像……
よび方はともかく、
最近では インターネットなどで
苦労せず そのきれいな姿を
目にすることが できますが、
撮影者側にとっては 相応の
技術と 労力が いまだに
その仕上がりを 左右する
重要な要素と なっている模様です。
それでは中村山からの天体解説、湯浅さん、よろしくおねがいしま~す♪
星の写真
はい こんにちは。天文科学館の撮影および解説担当、天体観測指導員 湯浅祥司です。
では さっそく、今月もまいりましょう 「最近の星の世界」。
バラ星雲
星空では、水素原子が出す赤っぽい光で輝いている天体が多くあります。ところが、私たちの「目」ではこの光(近赤外線)に感じないため、見ることができません。たとえば、赤外線の多いオリオン大星雲を3Fドーム内の81cm大望遠鏡でただ眺めてみても、白っぽく映りがちとなります。カメラによる撮影などでも、普段使っている一般的な機種では、全く写りがちがうのです。
では、冬の大三角線上にある「バラ星雲」を、普通のカメラで写してみましょう。
望遠鏡を通して見ても上段画像と同じような感じなのですが、ここで天体撮影用のカメラを使うと、このように写ります。
天文学では、画像いち枚といえど写る光を選びながら日々、研究しています。
クマノザクラ
昨年2月、約100年ぶりに新種のサクラが発表されました。熊野地方に多いことから、「クマノザクラ」と、あらたに命名されました。いままでは早咲きのヤマザクラとして扱われてきましたが、小ぶりで鮮やかなピンク色の花が多く、小型の葉は花と同時に出てくる、別種のサクラだったのです。
新聞で紹介された場所へ行ってきました(熊野市紀和町 昨年3月28日)。
3月始め、中村山へも、このクマノザクラが植樹されました。もう数年もすれば、天文科学館のすぐ近くで、きれいなクマノザクラの姿が見られるようになるかもしれませんね。
さて、今月の中村山 山頂ドーム発 「最近の星の世界」、
いかがでしたでしょうか。以上、
尾鷲市立天文科学館 天体観測指導員、湯浅祥司でした。
湯浅さん、ありがとうございました!
クマノザクラ、元気に育つといいですね♪
次回もどうぞ よろしくおねがいしま~す!
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ではまた 次回の 星の世界で!
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