最近の星の世界(2020年5月-3)
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~ 尾鷲市立天文科学館より ~
星空。
広大な フシギの世界……
そこは さまざまな偶然が
満ちあふれている場所……
フシギとは本来、そういったものなのかも しれません……♪
それでは中村山からの天体解説、湯浅さん、どうぞよろしくおねがいしま~す!
春の星空散歩~発見!~
はい こんにちは。天文科学館 撮影および解説担当、天体観測指導員 湯浅祥司です。
では 今回もまいりましょう 「最近の星の世界」。
おとめ座の ”ハート ”
おとめ座超銀河団を撮影していて、「おとめ」に「鎖」は似合わないなぁ、と思っていました。
そのままでは「鎖」なので、せめてネックレスにならないかと、まわりを撮影してみました。
くわしく調べていくと、ネックレスではなく、ハート形があらわれました。全部、銀河でつながっています。
いままで、なぜ気づかれることがなかったのかな? と考えました。星の世界では有名な「マルカリアンの鎖」なのですが、とても遠いところにあるので淡く暗い天体ばかりです。一番明るいM86でも9.2等。ハート形で一番暗いのはNGC4413で13.0等です。これは、口径30cmの望遠鏡でも、見るのが難しい明るさです。しかも、大きく広がっているので天体観察に使う50×7倍の双眼鏡でないと、一度に見られません。口径30cm、焦点距離30cmの望遠鏡はありえないので、いままで見たひとは誰もいない、ということになります。
ですので、この新しいハート形は「写真で鑑賞する」ということになります。
夏が来た
微妙なおとめ座超銀河団を写し終えてふと南東の方角を見ると、夏の銀河が出ていました。また撮影時にはタイミング良く、流れ星も飛んでくれました。
さて、今回の中村山山頂ドーム発 「最近の星の世界」、
いかがでしたでしょうか。以上、
尾鷲市立天文科学館 天体観測指導員、湯浅祥司でした。
湯浅さん、ありがとうございました!
気づかないうちに もう、
夜空では 夏がせまって
きているんですね……。
では 来月も、どうぞよろしくおねがいしま~す♪
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それではまた 次回の 星の世界で!
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