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あしあと

    最近の星の世界(2020年5月-3)

    • [公開日:]
    • [更新日:]
    • ID:17294

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    ~ 尾鷲市立天文科学館より ~




     
     
     星空。
     広大な フシギの世界……
     そこは さまざまな偶然が
     満ちあふれている場所……

     フシギとは本来、そういったものなのかも しれません……♪



    それでは中村山からの天体解説、湯浅さん、どうぞよろしくおねがいしま~す!



    春の星空散歩~発見!~



    はい こんにちは。天文科学館 撮影および解説担当、天体観測指導員 湯浅祥司です。

     

      

    では 今回もまいりましょう 「最近の星の世界」。



    おとめ座の ”ハート ”


    おとめ座超銀河団を撮影していて、「おとめ」に「鎖」は似合わないなぁ、と思っていました。


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    数日、「マルカリアンの鎖」画像をながめていて、クエスチョンマークのような曲線に目が止まりました。


    そのままでは「鎖」なので、せめてネックレスにならないかと、まわりを撮影してみました。


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    すぐ南側(下側)の1枚に目がいきました。

    2枚は一部重なります。


    くわしく調べていくと、ネックレスではなく、ハート形があらわれました。全部、銀河でつながっています。


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    見やすいように時計回りに90度、回転させました。おとめ座超銀河団の主とされるM87が、その中に鎮座しています。


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    いままで、なぜ気づかれることがなかったのかな? と考えました。星の世界では有名な「マルカリアンの鎖」なのですが、とても遠いところにあるので淡く暗い天体ばかりです。一番明るいM86でも9.2等。ハート形で一番暗いのはNGC4413で13.0等です。これは、口径30cmの望遠鏡でも、見るのが難しい明るさです。しかも、大きく広がっているので天体観察に使う50×7倍の双眼鏡でないと、一度に見られません。口径30cm、焦点距離30cmの望遠鏡はありえないので、いままで見たひとは誰もいない、ということになります。

     

    ですので、この新しいハート形は「写真で鑑賞する」ということになります。



    夏が来た


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    微妙なおとめ座超銀河団を写し終えてふと南東の方角を見ると、夏の銀河が出ていました。また撮影時にはタイミング良く、流れ星も飛んでくれました。




    さて、今回の中村山山頂ドーム発 「最近の星の世界」、


    いかがでしたでしょうか。以上、


    尾鷲市立天文科学館 天体観測指導員、湯浅祥司でした。





    湯浅さん、ありがとうございました!

    気づかないうちに もう、

    夜空では 夏がせまって

    きているんですね……。

    では 来月も、どうぞよろしくおねがいしま~す♪



    ~ 天文科学館からのご案内 ~



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    それではまた 次回の 星の世界で!

     



     

     

     

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