最近の星の世界(2021年10月)
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~ 尾鷲市立天文科学館より ~

夏のさかりとはいえ
つづく悪天候に
新型コロナウイルスへの対応……
それでも時間は
めぐります……♪
それでは中村山からの天体解説、湯浅さん、よろしくおねがいしま~す♪

ひかりの現象 ~虹~
はい こんにちは。天文科学館の撮影および解説担当、天体観測指導員 湯浅祥司です。
では さっそく、今月もまいりましょう 「最近の星の世界」。

天頂弧
雨の多い尾鷲では、天気がわるくて星を見られないことがあります。でも、年平均で東京の2.5倍も雨が降るけれど、日照時間は1.27倍も多いのです。晴れや雨の変化が大きいわけで、そこに住んでいる私たちにきれいな星空を見せてくれたり、めずらしい大気現象を見せてくれたりします。
大気中の変化が大きい尾鷲では、経験的に「虹」がよく見えます。また、「単なる虹」ではなく「特殊な虹」も、高い頻度で見ることができます。
その一例が写真の「天頂弧(てんちょうこ)」です。10月21日の15時過ぎ、西空に逆方向の虹が見られました。かなりくっきり見えていて、5分程でうすれていきました。
太陽の光が邪魔なため、左の建物で隠しました。右下に見えているのは「幻日」という大気現象です。

幻日
「幻日」を見やすくしたのが、上の画像です。太陽(左端)のまわりを丸い虹が囲んでいて、その一部に七色の光の塊=幻日が見えています。条件が良いと3個見えます。
「尾鷲を、虹の町と呼ぼう」と、元市職の七見憲一さんが言われていたことを思い出しました。「尾鷲人」は虹の出現をからだで予感できるよう、感覚を鍛えましょう!
さて、今月の中村山 山頂ドーム発 「最近の星の世界」、
いかがでしたでしょうか。以上、
尾鷲市立天文科学館 天体観測指導員、湯浅祥司でした。
湯浅さん、ありがとうございました!
まぼろしの日と書いて幻日、
天のいただきに弧をえがく天頂弧、
当地の空にも、まだまだ
こういったフシギが たくさん
かくされているんですねえ……♪
次回もどうぞ よろしくおねがいしま~す!

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ではまた 次回の 星の世界で!
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