~ 尾鷲市立天文科学館より ~
今年の天文現象
今年の天文現象は、日食月食がなく静かな年になります。惑星も新年は木星・天王星が見えていますが、春から夏にかけて見えない時期があります。秋になると見える惑星が増え始め、一晩で4個も5個も見えるようになります。水星は3月末と7月にチャンスがあります。早めにご来館ください。
市内の日の出
尾鷲市内からの初日の出は、海面から出てくる30分後、八鬼山の東側からになります。すでに空は明るくなっています。海から昇る初日の出は、天狗倉山や天満農道からがベストです。
写真は12月に撮ったもので、大体このようなイメージになります。
明けの明星(金星)
いま明けの明星として見えている金星は、年明けから次第に太陽に近づき、6月には太陽の東に回ります。年の後半は宵の明星として見えてきます。
写真は、冬至の頃(12月23日)の金星です。おとめ座とさそり座の間にあるてんびん座にいます。
右上にポツンと見えるのが、金星です。
(撮影:12月23日 iPhone SE)
初日の出
尾鷲では見られない、開けた平地での日の出です。大みそかは雨になり、初日の出が心配されましたが、直前に樹の上にあった黒い雲の消え、きれいな日の出が見られました。
45度左には、富士山があるはずです。ここからは尾鷲のように志摩半島の上ではなく、渥美半島の上になります。ただし、林があって撮影は無理みたいです。
展示写真刷新( 館内新展示の説明5 )
カノープス
シリウスの次に明るい一等星。
りゅうこつ座α(アルファ)星で、南に低いため、関東以北では見えません。南に水平線が見えるところで観察できます。尾鷲では車で行けるところは少ないです。
中国では南極老人星と呼ばれ、幸福と長寿の星とされています。日本でも、見ると長生きするといわれることがあります。(撮影:三木里~三木浦)
カノープス(中央上部の星)
撮影データ
2014年3月11日
180mm/F2.8(5.6) 10秒×20枚(合成)D700
光度 -0.74等星・距離 310光年・質量 太陽の8倍
干潟星雲(M8)と三裂星雲(M20)
さそり座の東側に位置する夏の銀河にある、ひときわきれいな天体。三裂星雲はパンジーのような形の散光星雲。干潟星雲は海岸の干潟に見えることから、この名が付きました。いずれも、大きい望遠鏡でも鮮やかな色は見えず、白っぽい雲のような印象です。
南に低い天体ですが、天気の良い晩、尾鷲の空では、きれいな姿をとらえることができます。
撮影データ
2018年8月8日
ε-180ED+D810A 露出30秒
原版:DSC4904
おとめ座のハート形
1960年代、アルメニアの天文学者B・E・マルカリアンが右下の7つの銀河に注目し、その移動方向を観測したところ、同じ方向に動いていることを発見しました。並びが鎖に似ているところから「マルカリアンの鎖」と命名されました。
おとめ座に鎖は似合わないのではないか、と単純な気持からせめてネックレスでも見つからないかと付を撮影しました。すると銀河をつないできれいなハート形ができることが分かりました。(天文雑誌に掲載)
撮影データ
2020年4月30日
ε-180ED+D810A(2枚合成)
~ 天文科学館からのご案内 ~
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