最近の星の世界(2020年2月)
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~ 尾鷲市立天文科学館より ~
2の2の2……
そう考えると、ベテルギウスの
あのウワサも どこかしら
おまじないめいて
きそうです……。
それでは中村山からの天体解説、湯浅さん、よろしくおねがいしま~す♪
素材として
はい こんにちは。天文科学館の撮影および解説担当、天体観測指導員 湯浅祥司です。
では さっそく、今月もまいりましょう 「最近の星の世界」。
オリオン座
ここ数日、星空を眺めるとついついオリオン座の一角、ベテルギウスに目がいきます (中央左上の星)。
今夜も元気にしているかなぁ……
ふだんなら0,5等星くらいに光度が戻っている頃のはずなんですが、どうも弱々しく見えます。
今宵また 射(はす)に昇り来 オリオン座
リゲルは青し 璨然(さんぜん)として
久留一枝 2008冬
画像処理
天体写真。実は、撮ったままの画像をそのまま見てもらうということは、ほとんどありません。例として今回、オリオン大星雲を見ていただきます。
こちらはなにも手を加えてない状態の一枚です。
尾鷲市立天文科学館の開館30周年にあわせ、みなさんと写したメシエ天体の画像を現在、一覧となる大きなポスターにするべく作業が進められています。ぜひお楽しみに!
数遊び
なん枚か原稿を書いていて、日付けに「2」が続くことに気がつきました。
2020年2月 2日22時22分22秒……2が10個
2020年2月22日22時22分22秒……2が11個
さらには、
2022年2月22日22時22分22秒……2が12個
2222年2月22日22時22分22秒……2が13個
こちらは、200年も先のことですね。
天文学では年月のない”暦”を使うことがあります。ユリウス日といいます。変光星のような長い周期の天文現象を計算するとき使う-4712年1月1日から数えた日数です。2020年7月5日の世界時0時のユリウス日は「2459035.5日」です。
ユリウス日では時間・分・秒も日の小数で表すので「2222222.2222日」 が存在します。2が11個、1372年2月11日5時19分58秒のことです。当時なにがあったのでしょう? 京都冷泉家の2代目歌人・冷泉為秀が生きていたころだそうです。
今月22日も珍しい日になります。またとない「時」を楽しみましょう。
さて、今月の中村山 山頂ドーム発 「最近の星の世界」、
いかがでしたでしょうか。以上、
尾鷲市立天文科学館 天体観測指導員、湯浅祥司でした。
湯浅さん、ありがとうございました!
そういえば、夜空に浮かぶ
星たちも、おなじ時間に
いながらにして それぞれ
ちがう時間を 過ごして
いることに
なるんですよねえ……
思えばそれも、とても
フシギな お話です。
次回もどうぞ よろしくおねがいしま~す!
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ではまた 次回の 星の世界で!
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