最近の星の世界(2021年1月)
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~ 尾鷲市立天文科学館より ~
今年もお正月のいち枚が
当館天体観測指導員、
湯浅さんから届きました……♪
それでは中村山からの天体解説、湯浅さん、どうぞよろしくおねがいしま~す!
2021
明けましておめでとうございます。今年も天文科学館ホームページをよろしくお願いします。
では 今回もまいりましょう 「最近の星の世界」。
初日の出
正月といえば、まず初日の出。自粛の声がかかる中、登り来る初日の出見学に3密はなく、静かな時間が過ぎていきました。尾鷲には人気スポットがあり、いまではかなりの人が見学にきます。
30年まえに天文科学館ができたとき、館と天文同好会とで「初日の出を見る会」を開催した覚えがあります。今年は天気が良かったものの、低空に雲があり、綺麗に見えた……というわけではありませんでした。
「太陽がいっぱい」……60年まえに観た、アラン・ドロンの同名映画を思い出しました。
雲にかずけて引き下がるわけにもいきません。雲のしたに見える綺麗な光線に注目してみました。
欧米では、「天使の椅子」や「天使の階段」と表現するらしいですが、私達には「光のパイプオルガン」 が、一番しっくりくるのでは?
発案者は、宮沢賢治です。
しぶんぎ座流星をもとめて
しぶんぎ座流星群……ニュースで盛んに流れてきます。せめて1コマと思って1時間ほど撮りました。ですが、76枚撮って、これ1個でした。しかも分類は「散在流星」という、しぶんぎ座群ではない流星。かなり明るい流星で、撮影場所では思わず「オーッ!」となりました。
レンズが超ワイドなので小さく見えますが、右下のペルセウス座二重星団から左のアンドロメダ大星雲(M31)まで飛んでいることを思えば、かなり大きな流星だったことがわかります。今年は流れ星が多い明け方に月があり、観測には悪条件でした。
なお、「しぶんぎ座」という星座は、1930年国際天文学連合の承認を受けて出版された星図等に記載されず、現在は存在しません。
右半分の空が明るいのは、夜空に向けたライト・アップによるものです。
さて、今回の中村山山頂ドーム発 「最近の星の世界」、
いかがでしたでしょうか。以上、
尾鷲市立天文科学館 天体観測指導員、湯浅祥司でした。
湯浅さん、ありがとうございました!
これほどの写真、新年を
かざるいち枚としては
かなりの出来栄えといって
いい仕上がりのように
思えますが、やはり
天文の世界同様、納得のいく
いち枚には あくなき探究心が
必要ということなのでしょうか……?
では 来月も、どうぞよろしくおねがいしま~す♪
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それではまた 次回の 星の世界で!
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