最近の星の世界(2021年3月)
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~ 尾鷲市立天文科学館より ~
天体の織りなす偶然は
ときには星を産み
またときには命を産み、
またときには、こんな
風変わりな現象も
もたらします……♪
それでは中村山からの天体解説、湯浅さん、どうぞよろしくおねがいしま~す!
月に文字……?
はい こんにちは。天文科学館 撮影および解説担当、天体観測指導員 湯浅祥司です。
では 今回もまいりましょう 「最近の星の世界」。
月面 “X”
月の満ち欠けによって、月面に文字らしい模様が見えることがあります。なかでも知られているのは、上弦前に中央付近に見える“X”文字です。筆記体のように見えます。
今年1回目の“X”は、2月19日金曜日の宵にはじまりました。30分ごとに写真を撮りました。じっくりみると、欠け際が移動していくのがわかります。
(81cm N 焦点)
さらに月齢が進むと、このように見えます。
(2018年3月24日撮影)
楽しみが多い上弦の月
上弦のころ、有名な地形「直線の壁」や「ア ルプスの谷」なども見えます。写真に撮って目をこらすと、アルファベットも見えてきます。よく知られたところでは L、E、O、V など……並べ替えると、なんと「LOVE」になります。
そのほかに、「猫の顔」や「ミッキーマウス」なども見えます。みんなで、新しい模様探しをしてみませんか?
画面を拡大・ 回転させて、
L
O
V
E
読みやすくしました。
スマホ撮影
高性能になったスマホで天体撮影される方が、最近増えてきました。館内でも毎回説明はしていますが、あらためて天体写真の基本を説明します。
1.南北を合わせる
地上の景色が入っていない天体写真では、どちらが上(北)なのか、写すときに合わせておきます。月の場合、欠け際がカメラフレームと並行していたら、大抵大丈夫です。
星だけの天体写真の場合、これを省略すると、後日調べてもなにを写したのか、全然わからなくなります。
2.簡単な画像処理をする
簡易な画像ソフトがあれば、写っている不要な光線をカットするだけで、見違えるような画像になります。
原画像 (iPhone SE撮影)
軽い画像処理を施したもの。
※「ヒストグラム」で白の露出過多部分をカットした画像
さて、今回の中村山山頂ドーム発 「最近の星の世界」、
いかがでしたでしょうか。以上、
尾鷲市立天文科学館 天体観測指導員、湯浅祥司でした。
湯浅さん、ありがとうございました!
これほどの写真、新年を
かざるいち枚としては
かなりの出来栄えといって
いい仕上がりのように
思えますが、やはり
天文の世界同様、納得のいく
いち枚には あくなき探究心が
必要ということなのでしょうか……?
では 来月も、どうぞよろしくおねがいしま~す♪
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それではまた 次回の 星の世界で!
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