最近の星の世界(2022年9月)
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~ 尾鷲市立天文科学館より ~
中秋の名月 (9月10日)
夕方には雲がいっぱいで名月は見えず、やきもきしました。閉館近い21時頃から雲が切れ始め、しっかり眺めることができました。
今回の月は西側に土星、東側に木星を従えた中秋名月でした。さらに月には暈(かさ)が見られ、珍しい光景になりました。暈は虹より太く、くっきり見えました。
(左の光点は木星)
危機の海
三日月から上弦の頃見える地形に、危機の海があります。月面中央寄りの境界附近に、70年ほど前「橋の影が見える」と騒がれたことがありました。オニールの橋といいます。
長さ19kmの自然が作った橋で、やがて月面観測の専門家も確認したと発表、世界的な話題になりました。近くをUFOが飛ぶのを見た、という人も現れて、話はいつの間にか月面に宇宙人の基地がある、というところまで発展してしまいました。
いまでは誰も信じていませんが、危機の海にそんなエピソードがあったことを思い出しながら観察するのも、楽しいものです。
月面の影の動き
月面観察で興味深いのは、少し時間が経つと月の様子が変わっていくことです。上弦の月の欠け際は日の出の場所になりますが、まわりのクレーターに当たる光が変化していくのが分かります。
月面南部のクレーターに光が当たり始めました。
5分後、クレーターが明るく輝き始めました。
星空縁日
8月27日、中村山で商工会議所青年部主催の「星空縁日」が開かれました。
イベントに参加した天文館では、準貴石の採集体験をしました。
アメジスト、タイガーアイ、メノウ、アンモナイト、サメの歯の化石などの体験採集が行われ、140人を超す参加者で賑わいました。
宝探しに夢中!
尾鷲市立天文科学館天体観測指導員 湯浅祥司
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