最近の星の世界(2021年4月)
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~ 尾鷲市立天文科学館より ~
星が 星に 食べられる……
という
意味なのでしょうか……?
偶然おこる、フシギな
現象のひとつです……♪
それでは中村山からの天体解説、湯浅さん、よろしくおねがいしま~す♪
「食」現象
はい こんにちは。天文科学館の撮影および解説担当、天体観測指導員 湯浅祥司です。
では さっそく、今月もまいりましょう 「最近の星の世界」。
「日食」「月食」以外にも……
ごく稀に、天体が天体と重なる「食」という現象があります。
太陽と月が重なる「日食」はよく知られていますが、ほかにもたくさんあります。
星食
3月23日、天頂付近のふたご座κ(カッパ)星が月に隠されました。3.57等星と明るいので、写真に写してみました。計算では18時50分ごろ、月の暗縁に入るので、数分まえから2秒に1回シャッターを切るように設定して待ちました。
18時49分40秒には見えていましたが、41秒にはスッと消えました。
カメラのタイマーは1秒の精度で合わせてますので、大きな誤差はありません。ただ、本来星食の観測では正確に百分の一秒単位まで測定するため、論外に低い精度です。
小惑星・恒星の精密観測では、各地のデータを集計して、小惑星の形を計測します。
ISS~国際宇宙ステーション
昨年11月、クルードラゴン宇宙船で国際宇宙ステーション(ISS)に到着し、約半年間の長期滞在中の野口宇宙飛行士が搭乗しています。ISSからは夕刻の日本列島がきれいに見えたと思われます。
中央右寄りにオリオン座が見えます。この夜は光度が金星に近いマイナス3等あり、明るい空でもよく見えました。
15秒露出の写真を12枚重ねて、1枚にしました。
北の空へ去って行くISSです。先端部は、地球の影に入ったため、徐々に見えなくなっています。注意して見ると、消えるまえの姿が、赤くなっているのがわかります。夕焼けの光のなかを飛んでいます。
拡大画像。
さて、今月の中村山 山頂ドーム発 「最近の星の世界」、
いかがでしたでしょうか。以上、
尾鷲市立天文科学館 天体観測指導員、湯浅祥司でした。
湯浅さん、ありがとうございました!
そもそも 膨大な偶然の数々で
なりたっている宇宙……。まだ
人々が 確認できていない現象も、
たくさん 隠されているのかも
しれませんね♪
次回もどうぞ よろしくおねがいしま~す!
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ではまた 次回の 星の世界で!
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