最近の星の世界(2020年1月)
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~ 尾鷲市立天文科学館より ~
元日、初日の出……
ゆく先が わからないからこそ
あしたを迎えるという
夜明け そのものに 感謝する、
その 最たる区切りの日……
夜空に浮かぶ 星々にも
そんな思いが あったり
するのかも しれません。
それでは中村山からの天体解説、湯浅さん、どうぞよろしくおねがいしま~す!
ウワサと真実と
はい こんにちは。天文科学館 撮影および解説担当、天体観測指導員 湯浅祥司です。
では 今月もまいりましょう 「最近の星の世界」。
ベテルギウスの減光
オリオン座の輝星・ベテルギウスが話題になっています。昨秋に比べ1等級暗くなっているのです。たしかに、夜、昇ってくるオリオン座を眺めると、なんかいままでのオリオン座と違うなぁ、という印象になります。
ベテルギウスは脈動変光星(SRC型=半規則型変光星)で2335日の周期で0.0~1.3等星の範囲で変光しています。変光観測値を見ると、320~440日周期で変光しているように見えます。2003年の春にも大きな減光があり、話題になりました。
ベテルギウスは498光年(理科年表)と比較的太陽系に近い星で、赤色超巨星に分類される年老いた星です。すでに恒星の末期にみられるといわれている脈動がはじまっており、超新星爆発の噂が出ている星のひとつです。通常時の大きさにして太陽の位置にあったとした場合、はるか木星軌道近くにまで到達するほど巨大な星とされています。
デジタルカメラに性能の良いレンズを使うと、星は小さく写ります。フィルム時代にくらべどことなく味気ない画像となっているのは、そのためです。
撮影機材を変更しているため、表現にすこし差があります。2020.1.13.撮影の画像は赤外線をより感じる機材を使用しているため、とりわけ青色の勢いがないように感じられます。
2020 初日の出
当日はたくさんの人が、元旦の日の出を楽しまれていました。
さて、今回の中村山山頂ドーム発 「最近の星の世界」、
いかがでしたでしょうか。以上、
尾鷲市立天文科学館 天体観測指導員、湯浅祥司でした。
湯浅さん、ありがとうございました!
木星起動ほどの太陽……
想像もつきませんが、地球で
見る初日の出のように、
そんな巨星ベテルギウス
による日の出の瞬間を
よろこび祝っている星々もまた、
宇宙のどこかに
あるのかもしれませんね!
では 来月も、どうぞよろしくおねがいしま~す♪
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それではまた 次回の 星の世界で!
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