
~ 尾鷲市立天文科学館より ~

スワン彗星・レモン彗星
「彗星のごとく(現れる)」という言葉通り、尾が期待できる肉眼彗星が現れました。天文館では5日間のキャンペーンを実施。尾付き彗星が二つ同時に見える、ということで準備万端整えて待ったのですが、天気が予想外に悪く、かろうじて見える状態が続きました。
期待した理由の一つに、ネーミングもありました。以前「ブラッドフィールド」(血の平原)ともとれる彗星がありました。その点「スワン」「レモン」は好感が持てます。
スワン彗星(10月13日)
しばらく前から宵の空で見えていたのですが、これから東側の夏の天の川に向かって進んでいきます。左の赤い天体は干潟星雲(M8)。
※彗星は赤↓
尾鷲湾 堤防上から(58mm/F2)
夜明け前の空から移動。宵の空で見えるようになってきました。
まだ天文薄明中なので、空は明るく山の紅葉も見えています。
長さ9度ほどの尾が写っています。
市内泉(18:23')180mm/F2.8
天の川に接近中の姿。星の数が増えてきました。
かすかに尾が写っています。
(左上10時方向)
市内泉(500mm/F2.8)
尾は肉眼でも見える長さです。
左の真上に伸びるのがイオンテール。右がダストテール。残念ながら、青と黄色の色は見えません。
尾鷲湾 堤防上から(180mm/F2.8)
西の山に入る直前の姿。左には月齢12の月が煌々と輝いています。ときおり通る薄雲……。
まだかろうじて見えていますが、尾の見えるピークは過ぎたようです。
1150年後に帰ってきますが、現実的には見納めですね。
期待を込めて、わくわくさせてもらえる彗星でした。
市内泉(180mm/F2.8)
夏の天の川を過ぎ、アルタイルと月・土星の中間にいます。
みずがめ座の主星・サダルメリクのすぐそばです。
尾は左側へ伸びているはずですが、見ることはできません。周期2万年以上の彗星なので、これが見納めになります。
市内泉(500mm/F2.8)
尾鷲湾堤防上で彗星撮影後撮影。
カシオペア座からはくちょう座にかけての銀河。
上にWの形をしたカシオペア座。
中央下の明るい星はデネブ。はくちょう座の十字が見えます。
はくちょう座附近が赤く写っています。活発な活動をしている領域であることがわかります。
左上:アンドロメダ銀河 右下:ベガ
2025.10.15.
24mm/F4 5秒 ISO 51200

天文館に大漁旗
秋のイベントに向け、天文館に大漁旗が飾られています。その数10枚以上。
初めての大漁旗デコレで、珍しい風景が広がっています。

~ 天文科学館からのご案内 ~
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