最近の星の世界(2022年6月)
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~ 尾鷲市立天文科学館より ~
水星
人類史上最も大切な発見の一つとされる地動説。ところが、発見者コペルニクスは、水星を見たことがなかった、というよく知られたエピソードがあります。真偽は確認できないそうですが、理論学者だったので、おそらく見ていないだろうといわれています。
水星は太陽を1周する時間(公転周期)が88日なので、短期間で見えなくなってしまいます。観察できるのは朝夕の短時間なので、1年に数日のチャンスしかありません。
今年は5月のゴールデンウィークがチャンスでした。
3日には、三日月の下で見えていました。
望遠鏡で拡大すると、上に見えている三日月より少し太い“三日月”に見えました。
「コペルニクス先生、水星が見えてますよ-」
そういいたくなるような、宵でした。
計算すると、すぐ下で逆さになったスバルが見えることが分かりました。
StellaNavigator
撮影した写真を画像処理すると、確かにスバルが見えていました。
月面では、一番目立つ場所のクレーターに、コペルニクスという名がつけられています。偉大な天文学者を、いつまでもたたえています。
銀河系のブラックホール
私達の銀河の中心にあるブラックホール「いて座A」 (sgrA*)が、電波望遠鏡の国際観測で姿を現しました。(2022.5.12)存在は1974年から知られていましたが、可視光では見通せないため、電波が使われました。
2019年のM87銀河にあるおとめ座Aに続く、2つめの可視化です。
ブラックホールは○の中心にある
尾鷲市立天文科学館天体観測指導員 湯浅祥司
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