最近の星の世界(2021年2月)
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~ 尾鷲市立天文科学館より ~
開館30周年……
日々の積みかさねは
ときに、思いもよらない
記録となって 残っていたり
するものです……
それでは中村山からの天体解説、湯浅さん、よろしくおねがいしま~す♪
記録の意味
はい こんにちは。天文科学館の撮影および解説担当、天体観測指導員 湯浅祥司です。
では さっそく、今月もまいりましょう 「最近の星の世界」。
お年玉撮影会
1月9日、今年初めての天文科学館、夜間観望会を開きました。コロナ渦で参加者は少なかったのですが、宙(そら)の状態が良く、月明かりもないため急遽「お年玉観望会」を開催しました。
時間の余裕もあったので、4人の方にスマホで「すばる」や「オリオン大星雲」を撮っていただきました。意外とよく写りました。
大きいカメラを持っていたので、順番に眺めたあと、シャッターを押していただきました。いつもとちがうのは、撮影者の方よりアドレスをいただいたので、後日画像を送らせてもらいました。「しばらく眺めてしまった」というご感想が返ってきました。
さて、その時撮った画像を、新しい画像ソフトで合成・画像処理しました。ご覧ください。
アーカイブ 1 -日出帯食~1992年1月5日-
30年間写真を撮り続けていると、記録として残したいカットがあります。30周年事業の準備をしていて出てきた画像を、思いつくまま紹介します。
日食のまま昇ってくる太陽を「日出帯食(にちしゅつたいしょく)」といいます。古い広辞苑や大辞林には、載っていない言葉です。
天文科学館ができて1年が過ぎたころの正月5日に、この現象が見られることがわかりました。予行演習をかねて、元旦には「第1回初日の出を観る会」を開催しました。当日は水平線に薄曇があり、2日にも出かけました。このときは成功し、撮影の感覚がつかめました。
当日5日には天候も良く、最高の状態で経過を見ることができました。
調べてみると、前回見えたのは153年前の1839年9月8日(天保9年)のことでした。スケッチは見当たりません。今回よりよく欠けたのですが、日出帯食の記録や将来の予報は見当たりません。今回も、連続写真が載っているのは1例だけ、という状態です。
2057年、2085年の早朝に日食があります が、いずれも太陽高度が高くなってからの現象です。
天文科学館開館30周年……今回は1992年1月5日、日出帯食のもようをご紹介しました。
さて、今月の中村山 山頂ドーム発 「最近の星の世界」、
いかがでしたでしょうか。以上、
尾鷲市立天文科学館 天体観測指導員、湯浅祥司でした。
湯浅さん、ありがとうございました!
30年……ひょっとすると、
今回 撮影していただいた
「すばる」や「オリオン大星雲」の
画像なども、幾時代かを経たころには
貴重な瞬間と なっているかも
しれませんね……♪
次回もどうぞ よろしくおねがいしま~す!
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ではまた 次回の 星の世界で!
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