~ 尾鷲市立天文科学館より ~
冬の天体~新しいカメラ
オリオン座の馬頭星雲 (B33)
冬の星座といえば、オリオン座。2月には8時頃真南にきていて、一番見やすくなります。
まん中に「小三つ星」と呼ばれる星が並んでいます。
ちょうど狩人オリオンの腰に当たる部分です。輝星は一番左(東)にある星・アルニタク=ζ星(ジータ)と呼ばれる1.7等星です。
新しいカメラで写すと、馬の首のシルエットのような「馬頭星雲」が見えてきます。下には「炎星雲」とも呼ばれる散光星雲が見えています。
2022年12月号に、別のカメラで写した馬頭星雲がありますので、見比べてください。(下が東)
撮影データ
2024年2月13日21時35分50秒~
ε-180ED+ZWO2600MC
露出 300秒×10枚 gain 300
最近の星の世界(2022年12月)
ばら星雲 (NGC2237-9,2246)
オリオン座の東「いっかくじゅう座」にある散光星雲で、その形から「ばら星雲」と呼ばれています。
距離5500光年、直径130光年の巨大な星雲です。
肉眼で見ると、まん中の青白い星が見えるだけで、残念ながら「ばら」には見えません。
どうすればきれいに表現できるか、考えながら写します。目には見えない天体なので、カメラを変えたり画像処理を工夫したりします。
今回は、派手にならないように処理しました。
2022年4月号にもありますので、見比べてみてください。
撮影データ
2024年2月13日22時33分08秒~
ε-180ED+ZWO2600MC
露出 300秒×10枚 gain 300
最近の星の世界(2022年4月)
展示写真刷新( 館内新展示の説明6 )
金星の日面通過
2012年6月6日、金星が太陽を横切るという、珍しい現象が見られました。この「金星の日面通過」は138年前の1874年に見られ、105年後の2117年に見られます。(2012年基準)
当日は天気が良かったため、たくさんの小学生の皆さんが観察できました。望遠鏡に取り付けたカメラのシャッターも押してもらったので、318枚もの写真を撮影することができました。天文館には皆さんの撮った貴重な写真が残っています。
撮影データ
2012年6月6日9時1分6秒
FCT-150 焦点距離1050mm 太陽フィルター使用
露出 1/15秒.ISO 400
カメラ Nikon D700
原版 DSC_3262
月面南部
上弦の月の頃には、たくさんの見所があります。
月面南部(上下逆:望遠鏡で見た感じで示す)です。
月面は明るいので、スマホやデジカメで簡単に写せます。
特に南部は欠け際で見えているクレーターが多く、写真に撮ると見栄えがします。アルファベットのいろいろな文字に見える地形もあります。
代表的なものはX。他にL,E,O,Vなど。並べ替えるとLOVE!
一度探してみましょう?
撮影データ
2001年11月25日20時51分
FCT-150 焦点距離1050mm
カメラ Nikon E990
露出 1/14秒 18.8mm F3.5 ISO 100
原版 DSCN2088
月面北部
月面北部は、このように滑らかな地形が拡がります。
クレーターばかりの南部と比べると、大きな違いがあります。
下の大きな半円は、「虹の入り江」と呼ばれる地形です。
ごく稀に、このようにくっきりした素晴らしい月面が見えることがあります。夜半過ぎになると比較的チャンスが多いのですが、宵では珍しいです。
月面はスマホなどで簡単に写せます。撮影にアタックしてみてください。
きれいに撮るコツは、「たくさん写す」ことです。
撮影データ
2002年7月20日 20時32分
FCT-150 焦点距離1050mm
カメラ Nikon E990
露出 1/25秒 10mm F2.6 ISO 100
原版 DSCN3024
~ 天文科学館からのご案内 ~
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