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あしあと

    最近の星の世界(2024年6月)

    • [公開日:]
    • [更新日:]
    • ID:21685

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    ~ 尾鷲市立天文科学館より ~

    天文科学館総合案内リンク

    全天で一番大きく見える球状星団~ω(オメガ)星団

    ω(オメガ)星団 NGC 5139

     

    今年も、全天で一番大きく見える球状星団「オメガ星団」が見えています。

    よく知られたヘルクレス座球状星団M13の面積で4倍もあるのですが、南に低いためほとんど見ることができません。天文ファンでも見たことのない人がたくさんいます。


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    尾鷲では八鬼山から矢ノ川峠にかけての稜線を、5月末21時頃通過していきます。当日月明かりがなく、低空に雲が無いことが条件です。

    今年は薄雲がかかり、81cm望遠鏡での撮影は諦めました。120mm(2倍程度)の中望遠レンズで記録しました。右のオレンジ色の点がオメガ星団です。
    左が八鬼山。右方向奥に矢ノ川峠があります。

    2024年5月25日20時58分から10秒露出×11枚 120mm/5.6 ISO 6400 D810A

     

    参照

    最近の星の世界(2013年6月)

    最近の星の世界(2022年7月)


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    ω星団附近の星図です。

    ケンタウルス座にあって、星座を構成する星になっています。当初球状星団と気づかず、恒星扱いで星座に組み込まれたというエピソードがあります。

    距離     16000光年 
    みかけ直径 23分(満月より一回り小さい)
    実直径    153光年

     

    予告 今年の秋、立派な彗星が見えます

     

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    今年の秋、とても明るくなりそうな彗星がやってきます。紫金山・アトラス彗星がそれで、10月初めから末頃まで、西の宵空で見られます。中村山からの見え方を示します。

      

    ハレー彗星は いま

      

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    38年前の1986年2月9日、太陽に接近して私達にその立派な姿を見せてくれたハレー彗星。昨年2023年12月9日、太陽から最も遠い地点を通過した、というニュースが入ってきました。次に見えるのは2061年7月。前回は寒い中、手袋をして見ましたが、次回は7月の夕空でその姿が見られそうです。……でも37年後のこと。あなたは何歳?


    天文館が開館した1990年10月の太陽系をデザインし、素材を厳選して製作したステンドグラスがあります。(77cm×44cm 1990年)

    右下の羽根のようなものが、ハレー彗星です。木星軌道の外側に達しており、後ろ向きに進んでいます。


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    彗星部分を拡大しました。
    きれいな真珠色のガラスが使われています。
    手作りガラスに鉛桟(なまりさん)を使った正式なものです。

    ※残念なことに、作者の須賀末子さんは早々と星の世界へ旅立ってしまいました。


      

     尾鷲市立天文科学館天体観測指導員 湯浅祥司

     


    ~ 天文科学館からのご案内 ~



    天文科学館総合案内リンク



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