~ 尾鷲市立天文科学館より ~
ポン・ブルックス周期彗星
お帰りなさい!
ポン・ブルックス周期彗星(12P/Pons-Brooks)が帰ってきました。
70年かけて太陽を巡る彗星で、前回は1954年5月22日に太陽に最接近しました。
1954年に尾鷲市が誕生しているので、今回は市制70周年記念として観察会を計画し、皆さんにシャッターを押していただく予定でしたが、予定した4日とも曇り!これは事前の29日に天文館で撮影した画像です。
肉眼で尾は見られたものの、大変淡いものでした。
500枚以上写したうちから140枚を重ねて、画質を改良したものがこれです。
立派な尾が写っています。人工衛星も4個写っています。全体では17個も写ってました。人類初の人工衛星は1957年なので、前回彗星が来た時は、人工衛星はまだありませんでした。
市制70周年記念として、この画像を希望者70名様にお配りします。
詳細は後日お知らせします。
実際の写真はこれです。
4秒の間に人工衛星が2個写っています。
彗星の尾は、あるような無いような……
夕焼け・薄曇りのハードルは、やはり高いものです。
今回の彗星の4月から6月の見え方です。
空が暗くなる夕方7時半頃には、西の空低く移動していくようすが分かります。
各月20日頃は、月明かりがあって見えません。
こちらは前回1954年のようすです。
高度はあるのですが、今回より10%ほど遠く、光度も0.5等暗かったようです。
各月20日前は、月明かりがあって見えませんでした。
展示写真刷新( 館内新展示の説明8 )
ヘール・ボップ彗星
1997年に見られたヘール・ボップ彗星。
光度が0等星より明るいマイナス等級まで上がり、大きく立派な尾を長期間見ることができました。
上は青いイオンテール、下は黄色いダストテールです。
次回見えるのは、2500年後になります。
前年の百武第二彗星は、急激に接近するモーターボート。
この彗星は沖を行く豪華客船のように見えました。
惑星の珍しい接近画像
・三日月に接近する金星 1989.12.2.
金星も欠けているのが分かります。
・月と土星 2002.3.20.
月の南側を土星がかすめていきました。
・木星と土星の接近2020.12.21.
400年ぶりの大接近でした。天気に恵まれ、毎晩接近していくようすを観察できました。
次は60年後になります。
しばらくネット検索画面に載っていました。
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