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あしあと

    最近の星の世界(2023年2月)

    • [公開日:]
    • [更新日:]
    • ID:20268

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    ~ 尾鷲市立天文科学館より ~

    天文科学館総合案内リンク

    ZTF彗星 (ズィーティーエフすいせい)


      久し振りに肉眼で見える彗星が出現しました。

      昨年3月2日、アメリカのパロマ天文台でZTF(ズィーティーエフ)サーベイで発見されたもので、彗星特有の緑色が特に強い彗星でした。「彗星の巣」といわれるオールトの雲からやってきました。

     太陽への最接近は1月12日にありましたが、太陽-地球間より少し遠い距離でした。明るくならなかった理由の一つです。

     

     彗星は北極星の近くを通っていきました。1月中は早朝に見え、2月になるとちょうど満月と重なり、月明かりのため、うまく見えない日が続きました。


    1月29日

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    北極星と北斗七星の中間くらいで見えています。

    肉眼でも場所が分かりました。
     

     

    1月31日

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    北極星の上に見えています。

    近くに月齢9の月があり、見つけることが困難に。
     


    2月4日

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    ぎょしゃ座のアルデバランの下までやってきました。
    どんどん小さくなっていきます。

    5cmの望遠鏡で見える明るさ。
     

     

    1月31日の尾のようす

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    画像処理して「尾」を出してみました。

    4時方向にまっすぐ伸びるのが青いイオンテール。反対側に太陽があります。7時方向のゆらゆらした尾はダストテール。彗星がばらまいていく物質が黄色い「尾」のように見えます。

     

    オリオン座の「炎星雲」(Flame nebula)

     

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    81cmで写してみました。

    オリオン座三つ星・左のジータ星(右下)から出る紫外線で照らされ、星間物質が輝いています。
     


      

     尾鷲市立天文科学館天体観測指導員 湯浅祥司

     


    ~ 天文科学館からのご案内 ~



    天文科学館総合案内リンク



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