
☆最近の星の世界から☆

金星と三日月の接近
あかつきの 金星きわむ 白露かな(久留一枝・伊勢市)
白露から10日過ぎて、台風一過の早朝、金星のそばに三日月が接近しました。空が白むまでの少しの間、素晴らしい景色が見られました。
2017年9月18日5時31分
ISO 1600 f=300 F:11 1/50秒

仲秋の名月
天文館開館前は薄雲の中。今夜の観望は期待できないと思って準備していると、やがて快晴となり、入館者の皆さんと十分楽しめました。
当夜の月齢は14.3。左側(東)には少しクレーターが見えていました。
2017年10月4日18時23分
ISO400 f=300 F:22 1/2.5秒

イリジウム衛星
9月29日の晩7時50分頃の写真です。この夜は入館者の皆さんと「イリジウム53衛星」を眺めました。
ちょうど馬越峠を越えていくように見え、またその時衛星が明るくなったので、印象的でした。(※イリジウムフレアという)
イリジウム衛星とは、衛星電話の中継をする人工衛星のことで、当初77個打ち上げる計画だったので、元素番号77のイリジウムにちなんで呼ばれています。イリジウムは硬い金属で、身近なところでは万年筆のペン先に使用されています。
翌日9月30日、同じような時刻に「イリジウム54衛星」が見えました。昨夜の53号とほとんど同じルートを飛んでいきました。
これも同じような位置でピカッと、イリジウムフレアを見せてくれました。
※下の太い光跡は飛行機です。

天文サイエンス事業「出張わんぱく天文館」(平成29年10月15日 熊野古道センター)
平成29年10月15日、三重県立熊野古道センターで第一回おわせマルシェが開かれました。
天文科学館は「出張わんぱく天文館」という名前で1ブースを出展し、星座早見盤の作成とメシエ天体の写真パネル展を行いました。この日はあいにくの天気でしたが、ブースには子供と大人を含めて46名の参加がありました。
わんぱく天文館ブースでは2種類の星座早見盤を作ってもらいました。子供に人気がありました。使い慣れていないはさみと格闘する子もいました。
早見盤は全員完成させ、お土産に持って帰りました。
ブースでは、メシエ天体の写真パネル展も行いました。110個あるメシエ天体のうち、主だった10個をパネルにして展示しました。
早見盤を作成した参加者やその保護者などに見てもらいました。