最近の星の世界（2023年9月）

望遠鏡は、アメリカ・セレストロン社のコンピューター制御式経緯台で、口径203mm・焦点距離2000mmの本格的なものです。GPS装置、Wi-Fi、バッテリー、CMOSカメラも揃っています。

当夜は１００人を超える方がみえ、新望遠鏡で中秋の名月や土星・木星を眺めました。

近くで見ると、このような姿をしています。

光学系はシュミットカセグレン式といい、前面に補正レンズの付いた反射望遠鏡です。

３０年以上前から販売されており、高い完成度を誇ります。内部に４万個の星データが入っており、指定すると　 自動的にその星を導入してくれます。

ただ、置けばすぐ動くわけではなく、初期設定に少し時間がかかります。経験を積めば設定はもう少し早くなると思います。

望遠鏡は付属のリモコンで操作しますが、少し慣れが必要です。

そこで、誰でも使えるように、タブレットでも動くよう試行中です。

もうすぐ、あなたが画面上の見たい星をタッチするだけで、望遠鏡が自動的にその方向を向いてくれるようになります。
お楽しみに！

・尾鷲市内で見られた夏の銀河。
光害が少なく、大気が澄んでいるので条件が揃った夜は、素晴らしい銀河が出現します。ちょうど、流れ星も飛びました。
・「おとめ座のハート形」確認撮影を終えて、空がきれいだったので写した１枚。

・冬空一番の名所、オリオン大星雲を81ｃｍ望遠鏡で捉えました。トラペジュームの光に照らされた、大きさ10光年の散光星雲の姿は圧巻です。

・大晦日の尾鷲上空を飛行するISS。地上では照明が煌々と照り、正月出荷作業で大忙しです。
・ISSの中でも年越しそばを食べているのだろうか……

そのほか当館からのご案内といたしまして、夜間観望会のご案内や、各種のイベント予定などがございます。また、中村山公園ご利用の皆さまにおかれましては、開館時間中、当館トイレはいつでもご自由にお使いいただいております。金曜日～日曜日の開館時間内には、公園内の遊具設備とともに、どうぞお気軽にご活用くださいませ。