~ 尾鷲市立天文科学館より ~
新しい挑戦-2
網状星雲(NGC6992-5・6960)
はくちょう座の東側の羽根に、きれいなベール状天体が拡がっています。
数万年前に超新星爆発があり、猛烈なスピードで拡がっている散光星雲です。
1300光年かなたにあり、大きさは26光年あります。
東西に分かれた散光星雲は、ちょうどレース編の敷物のように見えます。
ところが、このガスでできた天体は淡く、目で見ることは勿論、写真でも満足いく写りは難しいものです。
今回は、虹のようなきれいな色が写りました。
フィルターをかけて写すと、緑色の散光星雲が全体を覆っているのが分かります。
専門的になりますが、酸素の出すOⅢという光が写っているのです。
天文学者はこのような画像をもとに、天体の成り立ちを研究しています。
英語では「ベール星雲」(Veil Nebula)といいます。
すばる(M45)
すばるを写してみました。
細部の濃淡が写っています。10月号のすばるも、当時のカメラで写したベストショットの1枚ですが、それとはまた違った写りをしています。
30秒露出したものを10枚重ねてあります。時間があれば、もっと重ねると細部が見えてきますので、いつかトライしてみます。
展示写真刷新( 館内新展示の説明3 )
北アメリカ星雲(NGC7000)
はくちょう座デネブのすぐ東側にある散光星雲。
天の川の濃い部分として見えます。
「メキシコ半島」からは炎が立ち上っているように見え、「フロリダ半島」のすぐ北には「ペリカン星雲」があります。
全体は水素の赤色や酸素の緑色で光っています。主な光源はデネブといわれています。
撮影データ
2018年8月8日23時16分
ε-180ED (f=500mm・F2.8)
ニコンD810A ISO6400 60秒
原版: DSC 4920
アンドロメダ銀河(M31)
私たちの銀河の兄弟銀河といわれてきました。すぐ隣の銀河ですが、その距離は230万光年もあります。最新の研究では大きさは22万光年、およそ1兆個の恒星が集まった大きな銀河であることが分かってきました。
すぐ近くに見える小さな2つの光芒はM32とM110という伴銀河で、銀河系の大マゼラン雲、小マゼラン雲と同じような天体です。
遠いにも関わらず、空の暗い晩は、肉眼で存在を確認することができます
撮影データ
2019年8月29日 22時06分
ε-180ED (f=500mm・F2.8)
ニコンD810A ISO6400 30秒
原版: DSC 6562
馬頭星雲(B33)
オリオン座三つ星の東側のジータ(ζ)星のすぐ南に位置する、赤っぽく光っている散光星雲(IC434)をバックにした有名な暗黒星雲です。
写真では、馬の頭のシルエットのように写ります。黒っぽいのは多量の塵が集まっているからで、その中に生まれたばかりの星が見られます。
距離1500光年にある大きさ約7光年の巨大な暗黒星雲です。
撮影データ
2019年1月8日0時46分
ε-180ED (f=500mm・F2.8)
ニコンD810A ISO6400 60秒
原版:DSC 5550
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