最近の星の世界(2025年5月)
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~ 尾鷲市立天文科学館より ~

星座めぐり ~尾鷲の空で写した画像を添えて紹介します~
星の位置を表すとき、星座を使います。
星座絵が広く使われるようになったのは、1729年に出版された、フラムスチードの観測から作られた「天球図譜」からです。
グリニッジ天文台の初代台長だった彼は望遠鏡を使って星の位置を精確に測りました。彼の死後、Margaret夫人とJames Hodgsonが星表を基に星図を出版しました。大変な評判を呼びましたが、本は片面約60cm×50cmと大きく高価でしたので、出回ったのは少数でした。
1776年フランスで星座絵を差し替え1/3に縮小したものが、Fortinにより改訂されました。
これには星座名のほかに、バイエル符号(α、β、γ……)やフラムスチード番号(数字)、天の川などが記入されました。
初版はデッサン風の絵でしたが、フランス版はお札に使われる技法・ハッチングが使われています。
ここで使用しているのはフランス版で、出版からすでに250年近く経っています。

おおぐま座
※写真はズームレンズで5秒露出で写しました。
光害フィルター使用。

この星団は距離が近いため、全天に広がって見えます。
(シリウス・ぎしゃ座β・かんむり座α・へびつかい座β・うしかい座ξ・エリダヌス座ξ・とびうお座αなど)
平均距離は75光年、長さ30光年、幅18光年の楕円形をしており収束点は、いて座東部にあります。
※星の固有名は7割がアラビア語で、他にギリシア語・ラテン語・ペルシャ語・ヘブライ語・トルコ語・英語・シュメール語などです。
馴染みのない言葉が多いのは、その影響です。

フラムスチード天球図譜 おおぐま座
※星座の面積は、角度で表現します。

ふたご座
下の黄色い星は木星

フラムスチード天球図譜 ふたご座
尾鷲市立天文科学館天体観測指導員 湯浅祥司

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