
~ 尾鷲市立天文科学館より ~

宇宙ステーション
中国の宇宙ステーション「天宮」がかなりの明るさになって飛行しています。初期の天宮1号打ち上げ時(2011)には注目したものですが、あまりにも暗く、試みたものの写らなかったので、それ以降見ることはありませんでした。
次世代の宇宙ステーション「天宮」は2021年に建設が開始され、現在総質量80トンと見積もられています。明るさを試算してみて-2.3等となったので、月明かりがあったもののアタックしてみました。

天宮
北西方向から3等星で現れるため、なかなか見つけられず、いざ確認できてもカメラの設定が間違っていてうまく連写できませんでした。なんとか手動で撮った6枚を合成してみました。
ペルセウス座・ぎょしゃ座・ふたご座を串刺しにして飛んでいます。
宇宙ステーション内で撮った画像で、コップの底に水が溜まっていて???と話題になったのですが、本体は確かに飛行しています。
左下のまるい光は月齢4の月。天頂に伸びる2本の筋は、夜空を照らす看板照明の光束。
ISSに匹敵するくらいの明るさだったので、今後注目してみます。

国際宇宙ステーション(ISS)
こちらは3月10日19時10分頃の国際宇宙ステーション(ISS)最大光度-3.7等星の、もっとも明るい時期の光跡。
オリオン座とシリウスの間を飛んでいます。
人工衛星が10個ほど飛んでいます。
14mm+D810A・15秒×14枚合成(下の白線は電線)
3月12日19時11分~15分にかけて、薄明の空を南西から北西にかけて飛んでいきました。
-2.3等と、少し暗めでしたが、くっきり見えました。
一人で見ているのがもったいない、と思う瞬間です。
14mm+D810A・15秒×16枚合成

初アタック

オリオン座のバーナードループ(初アタック)
200万年ほど前、オリオン大星雲の近くで超新星爆発がありました。4つの星が飛び散ったあとに、名残の赤いリング状の雲(散光星雲)ができました。これに注目すると、いつもと違う景色が見えてきます。
徐々に広がっていますが、ずいぶん暗くなってしまいました。これを写すとき赤外線に感じる撮影機器と、赤外線を優先して通すフィルターを使います。
今回は冷却C-MOSカメラにQBPⅢフィルターを使い、30分露出しました。

とも座の散光星雲(初アタック)
南天低く、冬の銀河の先にとも座があります。明るい星や注目天体もなく、ほとんど見ることはありません。
ところが、冷却カメラにバンドパスフィルターを付け広角レンズで狙うと、こんな風に写ります。中央に冬の大三角を入れました。
高度がないので全容は写りませんが、オリオン座のバーナードループが小さく見えるほど、巨大な星雲が八鬼山の上に写りました。
ローカル的に表現すると、星雲全体は尾鷲中学校の校章のような形をしています。
※色調をやや強調。下の白い線は合成することで目障りになってきた電線。

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