最近の星の世界(2018年7月)
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~ 尾鷲市立天文科学館より ~
残念ながら 6月はお天気に恵まれず、
「最近の星の世界」も 仕方なく
一回 おやすみとなってしまいました。
「天気見も観望のダイゴミ!」
とは、当館天体観測指導員担当
湯浅さんのお言葉です。
……深い。
では 湯浅さん、中村山からの天体解説、今回も よろしくおねがいしま~す!
最良の瞬間 ~クリアースカイ~
はい、こんにちは。天文科学館の撮影および解説担当、天体観測指導員 湯浅祥司です。
ではさっそくまいりましょう。尾鷲市立天文科学館発、「最近の星の世界」。
今年7月21日、19:00~21:30開催のイベント「二重星アルビレオ~特別夜間観望会~」にご参加いただいた皆さんは、素晴らしい体験をされました。
当日、 午後4時を過ぎてもまだたくさんの雲が出ており、観望会、中止すべきか開催かと迷っていたのですが、時間とともに雲の少なくなる方に賭け、開催の方針を立てて準備に入りました。すると開館時には、いち早くご来館されていた方々に水星までもお見せすることができ、金星も、当日の半月の様子がよくわかるほど、空が冴えはじめていました。木星の縞模様などもはっきりと見え、しばらくそのまま大望遠鏡で捉えていると、木星本体に、黒いケシ粒のような点が見えてきました。ちょうど木星をめぐる衛星が、その表面を横切っているところでした。
ひょっとすると、と上弦の月へと角度を向けてみると、ぴくりとも動かない月面が見えました。それは、めったに体験することのない最高の夜空(クリアースカイ)でした。急遽ではありましたが、そのときその瞬間、3Fドームにて観望会にご参加いただいておられました6人の皆さんに、フレーミングとズームを聞きながらセットしたカメラで月面を写してもらいました。
17年前に購入した、今ではもう見かけることのない、性能を最優先とされていた時代の、古いカメラです。
写りのすばらしい写真ばかりですので、この6枚をプリントして、天文館でミニ展示会を開きたいと思います。9月になったらプレゼントしますので、ぜひ、天文科学館まで取りに来てください、お待ちしております。
いえ、お世辞などではありません。開館以来、最良の部類にはいる素晴らしい観望の日に撮ることのできた、6枚の、素晴らしい月面写真たちとなりました。
空は、生ものです。ですので、当日の、しかもその時間にならなければわからないことなどが、しばしば起こります。曇天をぬうようにふと現れる特別な瞬間、それも空の、天体のもつ、ダイゴミのひとつなのです。
以上、中村山の山頂ドーム発 「最近の星の世界」、
いかがでしたでしょうか。尾鷲市立天文科学館 天体観測指導員、
担当 湯浅祥司でした。
湯浅さん、ありがとうございました!
来月もまた、よろしくおねがいしま~す♪
……ああ、見たかった……。
~ 天文科学館からのご案内 ~
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ゆうちゃん、愛さん、壮くん、憂妃さん、紗弓さん、恵愛さん、ほんとうに よかったですね!
9月には湯浅さんからのプレゼント、ぜひ、お受け取りにご来館ください♪
瞬間のダイゴミの あらんことを……♪
ではまた次回、星の世界で!
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