
~ 尾鷲市立天文科学館より ~

~宇宙から尾鷲市の誕生を見ていた彗星~「ポン・ブルックス彗星」の写真を配布します

尾鷲市が誕生した70年前、夕方の空で見えていました。
8月第1週のスターウィーク中に、天文館へ入館された方 先着70名様にこの写真を無料配布します。(はがき大・ラミネート加工済)
※彗星観察会を4月初めに4日間計画しましたが、すべて曇りで実現しませんでした。この写真は直前の3月29日に撮影した140枚を重ねて作成したものです。
※1954年当時、まだなかった人工衛星が複数写っています。

一晩で二回見えた国際宇宙ステーション
90分余りで地球を一周する国際宇宙ステーション(ISS))は、一晩で何回も見えることがあります。
5月10日は19時40分頃から、南天・八鬼山の上空を東に向かって飛んでいく姿が見られました。最大光度が-3.1等と明るい時の金星に近かったため、とてもよく見えました。
※ほかの人工衛星も同時に数個飛んでいます。
2024.5.10.19:41'~ 15”×17枚 14mm(5.6)+D810A ISO 2500
96分後の21時10分過ぎ、再び北天・便石山~馬越峠上空を飛ぶISSの姿が見えました。
実際に見ると、非常に速度の速い乗物だということがわかります。
※飛行機やほかの人工衛星も見え、賑やかな夜空になりました。
※太陽フレアーによる低緯度オーロラは見えませんでした。
※実はこの日の早朝、天狗倉山の上を飛んでいるので、見えるのは3回目になります。
2024.5.10.21:17'~ 15”×21枚 14mm(2.8)+D810A ISO 2500

ついにとらえた「おとめ座のハート形」
おとめ座の銀河をつないでいくと、ハート形ができる。
2020年4月30日に見つけて(発見?)から、1コマで写真に撮りたい、と思ってきました。
最初使っていたのは直径23cm、長さ60cmの望遠鏡のような形の”レンズ”でした。これは写る範囲がやや狭いため、ハート形を表現するのに、2枚の画像をつなぎ合わせていました。
これを1枚で写したい!実現するのに4年もかかってしまいました。
焦点距離300mmの明るいレンズで、カメラを取り付けると4kgあります。(野球場でカメラマンが使っているようなレンズです)
ちなみに、天文館の81cm望遠鏡は3200mm。写る範囲が1/10(長さ)になるので、銀河を個別に写すとき使います。
2024.5.9.22:36'~30”×10枚 300mm/2.8+D810A ISO 6400
ホームページ「最近の星の世界2020年5月-3」参照

展示写真刷新( 館内新展示の説明9・最終回 )
2年前の11月8日、皆既月食中の月と天王星が重なる、という珍しい現象がありました。皆既中の月に惑星が隠れるという現象は、約400年前の土星食があっただけで、次回は約300年後にあるという、とても珍しい現象です。
観察中は数十人の方に並んでもらいましたが、潜入は僅か10数秒の現象なので、心を鬼にして撮影させてもらいました。観測台へ登っている間に終わってしまって、結局誰も見た人がいない、という悲劇を避けるためです。
※この画像は他で見かけることがないので、ダウンロードして記念に残しておいてください。
2022.11.8.20:32' 81cmカセグレン焦点(f=9600mm)+D810A

~ 天文科学館からのご案内 ~
そのほか当館からのご案内といたしまして、夜間観望会のご案内や、各種のイベント予定などがございます。また、中村山公園ご利用の皆さまにおかれましては、開館時間中、当館トイレはいつでもご自由にお使いいただいております。金曜日~日曜日の開館時間内には、公園内の遊具設備とともに、どうぞお気軽にご活用くださいませ。
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